左図のように、正方形ABCDに外接する正方 形PQRSと内接する正方形KLMNがある。 ある人の計算によれば、正方形ABCDの面積 と正方形PQRSの周の長さは、同じ数値になる という。 また別な人の計算によれば、正方形ABCDの 面積と正方形KLMNの周の長さは、同じ数値に なるという。 以上のことを考えると、正方形PQRSと正方形 KLMNの周の長さが同じということになってしまう が、左図からも分かるように、それは絶対にあり えないことである。 |
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どうして、このようなことが起きてしまったのだろうか? |
(答) 最初の人は、正方形ABCDの一辺の長さを、
4として計測したのに対して、別の人は、
正方形ABCDの一辺の長さを、2として
計測したにすぎない。従って、基準の正方形
ABCDの面積が異なるので、両者が等しい
とは言えない。
(参考文献:オストロフスキー 著
松野 武・山崎 昇 訳
続数学玉手箱 (東京図書))