図形の埋め込み4
下図のような7×7のマス目の図形がある。
今、次の3種類の図形を何枚か用いて、上の図形を埋め尽くすことを考える。ただし、裏返
しや回転させて用いてもよい。また、使わない種類の図形があってもよいものとする。
O-Type | L-Type | Z-Type | |||
![]() |
![]() |
![]() |
どのように組み合わせればいいだろうか?一例を示してください。
(答) 次のように埋め尽くすことができる。
上記の例で、O-Type は用いず、Z-Type は1個だけ用いて、後はすべてL-Type という
点が面白いですね!
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月2日付け)
題意を準拠したままで、「7×7のマス目の図形」から「9×9のマス目の図形」に変更した
場合には、どのように詰めたらよいのでしょうか?
らすかるさんからのコメントです。(令和3年9月2日付け)
□□○○□□○○□
□□○○□□○□□
○○
○○
□□ 7×7の図形を
□□ ここに入れる
○○
○□
□□
でよいと思います。
□□
□□
を使わないようにするならば、次のようにすればできますね。
□○○□□○○□□
□□○○□□○○□
○○
○□
□□ 7×7の図形を
□○ ここに入れる
○○
○□
□□
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月2日付け)
らすかるさん、有り難うございます。7より大の任意の奇数について、
□□
□□
を使わないようにしながら詰めることができると納得いたしました。
(コメント) n=7のときには1個のZ-Type を用いる必要がありましたが、n=9の場合は
すべてL-Type のみで埋め尽くすことが可能なようです。一例として、
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月5日付け)
上記の一例を拝見いたしました。 知人から教わった解とは異なっていました。上記の解に
は、2×6の長方形にL-Typeを4個詰まっている領域がありますが、知人のそれにはその
ような領域が含まれていません。
それはひとまずさておき、7×7にて L 15、S 1 のケースの別解をば。
まず、7×7のどまんなかのマス以外の48マスを16個のLで詰める解を作ります。回転対
称なのですぐに作れます。2×3の長方形ブロックを配置する感じになります。この長方形ブ
ロックを2個組み合わせて、4×3の長方形ブロックをつくり、これを4つ、回転対称に詰めれ
ばよいです。
中央マスの■を、隣接するLのうちのひとつに吸収させてZを1個作れば出来上がりです。
(コメント) なるほど!機械的に構成する方法があるんですね。美しいです...。
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月6日付け)
n=7のときには1個のZ-Type を用いる必要がありました
実はこれは偽で、O-Type の方を使う解も存在します。L を 15 個使うところは共通です。
(絶対に L の使用個数が 15 であることは簡単に証明できます)
(コメント) 確かに、O-Type の方を使う解も存在しますね。一例として、
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月6日付け)
先日に投稿した L 15、Z 1 の解に似た解として、L 15、O 1 の解の一つが見つかりました。
1224411 1124312 3443322 334■433 2233443 2134211 1144221 |
から | 1224411 1124■12 344BB22 334B433 2233443 2134211 1144221 |
をつくって | 122CC11 112CC12 344BB22 334B433 2233443 2134211 1144221 |
LOZ 縛りから離れると、L 15、T 1 も得られます。
1224411 1124312 3443322 334■433 2233443 2134211 1144221 |
から | 1224411 1123412 3443322 334■433 2233443 2134211 1144221 |
をつくって | 1224411 112B412 344BB22 334B433 2233443 2134211 1144221 |
マスを4つ繋げるピースには、あとは、□□□□ の I 型がありますね。
L 15、I 1 は……、宿題として持ち帰ります。
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月6日付け)
T や I を用いる話になると、L は 15 個とは限りませんし、そもそも 7x7 より小さい、例えば
5x5 を作れたりするので、別の問題という感が...。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月10日付け)
DD++さんがおっしゃるに
(絶対に L の使用個数が 15 であることは簡単に証明できます)
とのことでした。凄く興味が引かれて、ああでもないこうでもないと色々な試行錯誤を繰り返
しました。
ぜんぜん《簡単に》ではないのですけれども、一応のメドがついたようなつかないような、
そんなおぼつかない理屈をこねてみました。以下に記します。お願いできるようでしたなら
ば、是非、御批正くださいますようお願い申し上げます。
7×7の各マスにひとつづつ、数値を付加します。下記に示します。
1010101
2020202
1010101
2020202
1010101
2020202
1010101
この上にZ型のピースを1個配置すると、置き方いかんに関わらずに、そのピースは必ず、
0を2個、1を1個、2を1個、合計4個の数値をカバーすることになります。
一方、L型ピースの置き方には3種類あります。
・第一番めの置き方では、0を2個、1を1個カバーする
・第二番めの置き方では、0を2個、2を1個カバーする
・第三番めの置き方では、0を1個、1を1個、、2を1個カバーする
さて、Z型ピースとL型ピースとで7×7のマスを埋め尽くしたとします。このときに使われた
各種のピースの個数を以下のように定義します。
Z型のピース ・・・ a個
L型ピースの第一番め ・・・ b個
L型ピースの第二番め ・・・ c個
L型ピースの第三番め ・・・ d個
0のマスは 21個 ありますので、次の等式が成り立ちます。
2*a+2*b+2*c+d = 21
1のマスは 16個 ありますので、次の等式が成り立ちます。
a+b+d = 16
2のマスは 12個 ありますので、次の等式が成り立ちます。
a+c+d = 12
ここまでのまとめです。
正の整数 a 、非負整数 b c d について、次の 3 本の等式が成り立っています。
2*a+2*b+2*c+d = 21 ・・・ (イ)
a+b+d = 16 ・・・ (ロ)
a+c+d = 12 ・・・ (ハ)
さて、これらの条件のもとで、a = 1 に限ることを証明したいわけです。
(ロ)と(ハ)より、 b = c +4 ・・・ (ニ) を導けます。
(ニ)を(イ)に代入して、 2*a+4*c+d = 13 ・・・ (ホ) が得られます。
(ホ)を変形すると次のようになります。
(a +c +d)+a+3*c =13 ・・・ (ヘ)
(ヘ)と(ハ)より、 a+3*c = 1 ・・・ (ト) が得られます。
(ト)で、aが正の整数、cが非負整数であったことを鑑みれば以下がわかります。
a = 1 、c = 0
すなわち、Z型ピースは1個だけ使うことになりました。
#もっと簡単な証明が欲しかったのですけれども...。
ひとつ前のバージョンでは、
2020202
0101010
2020202
0101010
2020202
0101010
2020202
を使ったのですけれども、求めたい結論を得るためのステップが馬鹿みたいに長くてしんど
かったです。
非負整数 a、b、c、正の整数 d について、
a+2*b+2*c+2*d = 24
a+b+d = 9
a+c+d = 16
が成り立つときに、d=1 を証明したいわけです。
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月11日付け)
#もっと簡単な証明が欲しかったのですけれども...。
その番号付けで言う「1」のところだけ注目すればもっと簡単に済みますよ。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月11日付け)
本当ですね!!嬉しい!!!有難うございました。
1010101
0000000
1010101
0000000
1010101
0000000
1010101
において、ピースの配置の可能性を考えると、次の何れかである。
Z型[0001] ・・・ a個
L型[001] ・・・ b個
L型[000] ・・・ c個
0のマスは 33個 ありますので、 3*a+2*b+3*c = 33 ・・・ (イ)
1のマスは 16個 ありますので、 a+b = 16 ・・・ (ロ)
(ロ)より、 b = 16-a なので、これを(イ)に代入して整理すると、 a+3*c = 1 から、
c = 0 、a = 1 を得る。
(コメント) Dengan kesaktian Indukmu さんの方法に触発されて、考えてみた。次の配置図
1010101
0000000
1010101
0000000
1010101
0000000
1010101
において、 0は、33マス、1は、16マスを占める。
L型[001または000] ・・・ x個
Z型[0001] ・・・ y個
O型[0001] ・・・ z個
で49マスが埋め尽くされたものとすると、 3x+4y+4z=49
x、y、zは非負の整数なので、 3(x−15)+4(y+z−1)=0 から、
x=15−4k 、y+z=3k+1 (kは整数)
x、y、zは非負の整数なので、 −1/3≦k≦15/4 から、 k=0、1、2、3
k=1 のとき、y+z=4 から、 0は12マス、1は4マスの使用で、
残りは、0は21マス、1は12マスであるが、1が12マスあることから、
0は24マス以上が必要で、これは不可能。
k=2 のとき、y+z=7 から、 0は21マス、1は7マスの使用で、
残りは、0は12マス、1は9マスであるが、1が9マスあることから、
0は18マス以上が必要で、これは不可能。
k=3 のとき、y+z=10 から、 0は30マス、1は10マスの使用で、
残りは、0は3マス、1は6マスであるが、1が6マスあることから、
0は12マス以上が必要で、これは不可能。
以上から、残った可能性は、k=0 のときであるが、y+z=1 から、
0は3マス、1は1マスの使用で、残りは、0は30マス、1は15マスであるが、1が15マス
あることから、0は30マス以上が必要であるが、これは条件を満たす。
したがって、L型は必ず15個必要で、z型またはO型は1個必要である。
(コメント) 題意を満たすためには、必ず16ピースが必要で、15、14、13(ピース)では
覆いきれないんですね!
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月11日付け)
実は、文字式すら要りません。「最低 16 ピース必要で面積が 49」と考えると、49-3*16 = 1
しか面積の余裕がないんです。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月12日付け)
「最低 16 ピース必要」というのは理解できません。面積 49 を覆うために、Z が 1 で L が
15 ならば 16 ピースですが、例えば、Z が 4 で L が 11 ならば 15 ピースなのでは……?
この 15 ピースでは覆えないことを示したかったはずではありませんでしょうか。
「最低 16 ピース必要」はどこから出てきたのでしょうか?
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月11日付け)
Dengan さんの番号付けで言う「1」のマスを 1 つのブロックで複数塞ぐことができませんの
で……。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月12日付け)
いやあ、すばらしいです。スカッとしました。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月13日付け)
n を2以上の自然数とします。縦 n マス、横 (n +1) マスになるように単位正方形のマスを
並べた長方形の盤面を考えます。(今までは縦 n マス、横 n マスの正方形の盤面でしたが…)
今、次の2種類の図形のピースを何枚か用いて、上の長方形の盤面を埋め尽くすことを
考える。ただし、裏返しや回転させて用いてもよい。(□は単位正方形とみなしてください。)
L型ピース | Z型ピース | |
□・ □□ |
□□・ ・□□ |
長方形の盤面を、上の2種類のピースで埋め尽くしたときに、L型ピースの枚数をできるだ
け小さくしたい。(Z型ピースの枚数をできるだけ大きくしたい)
L型ピースの最小枚数を n で表してください。
L型ピースとZ型ピースとで、どのように埋め尽くすのかについての具体的な方法と、その
方法がベストであることを示したいというわけです。
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月14日付け)
より一般に、「片方が2以上の偶数、片方が3以上の奇数の長方形」である場合、L の最
小枚数は、「辺の長さのうち偶数である方」ですね。
辺の長さを 2a と 2b-1 とすると、面積は 4ab-2a です。一方、奇数行奇数列目のマスは全
部で ab 個あり、これらを 1 枚で同時に複数塞ぐことはできないので、最低 ab 枚のピースが
必要です。
全て Z を使うとすれば、面積が 2a オーバーします。よって、L は最低 2a 枚必要です。
ところで、長さ 2a の辺を a 等分して幅 2 の長方形を a 個作り、それぞれの長方形の両
端に L を置き、残りを Z で埋めると、実際に L を 2a 枚しか使わずに条件を満たすことが
可能です。
よって、最小枚数は 2a 枚です。
(コメント) a=2、b=3 として、上記を構成してみた。2×5の長方形は、両端をL2枚で抑
えて、間はZで埋め尽くされる。Lの最小枚数は4枚である。
次のような場合もあるが、Lはやはり4枚必要である。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月14日付け)
DD++さんの、奇数×偶数の一般解を拝見いたしました。何度目になることでしょうか。
いやあ、素晴らしいです。
出題のキッカケは、らすかるさんによる以下の図解からでした。
□○○□□○○□□ □□○○□□○○□ ○○ ○□ □□ 7×7の図形を □○ ここに入れる ○○ ○□ □□ |
これを右のように変形します。 |
□○○□□○○□□ □□○○□□○○□ ○○ □○ □□ 7×7の図形を ○□ ここに入れる ○○ □○ □□ |
次のように、左上にL字型ピースが2つ使われています。
□
□□
○○
・○
これを縦方向に1マス分、縮めますと、次のようにZ型ピースになります。
□
□□
・□
以上で変形が終了しました。結果は次のようになります。
□○○□□○○□□
□□○○□□○○□
○□
○○ 6×7の図形を
□○ ここに入れる
□□
○□
○○
その心は、6×7の図形に皮を被せて、8×9の図形を作れる。その際に増加するL字型ピー
スの個数は僅かに 2 個に抑えることができる、というものでした。
この皮を元手に、ひとまわり大きな皮をつくるには、行方向にZ型ピースをひとつ追加、列
方向にZ型ピースをひとつ追加をすればよいことがわかります。L型ピースの個数は2個の
ままで増えません。同様に皮の大きさをどんどん大きくしていっても、一枚の皮のL型ピース
の個数は2個のままです。
皮を何枚も何枚も重ね着させていって n 枚 を被せることを考えますと、皮一枚ごとにL型
ピースの個数は 2 個ですから、全体としては 2*n 個のL型ピースの増大が見込まれます。
上のような考えに基づいて、次のようなお絵描きをしてみました。
□■■◎◎ □□■■◎ ◎□○○● ◎◎○●● |
□□■■◎◎ ■□□■■◎ ■■◎◎○○ ◎■◎○◎○ ◎◎○○◎◎ |
それぞれ、L型ピースのみで作られている2×3の長方形に一枚の皮を被せたもの、L型
ピースのみで作られている3×4の長方形に一枚の皮を被せたもの、となっています。
n × (n+1) の盤面について考えたかったのですが、n が偶数のときと、n が奇数のときと
で、皮の作り方を変えたほうが……私にはわかりやすかったです。
あとは、マトリョーシカのように入れ子をしていけばよいわけです。
いずれにせよ、皮一枚につきL字が2個増えることには変わりません。Lの個数は、「辺の
長さのうち偶数である方」となっています。
これが最小であることの証明は、 DD++ さんに以前ご教示頂いた手法で示せます。
#偶数×偶数の長方形でどうなるのか、これから考えてみたいと思っています。やはり、ら
すかるさんの皮を使いたいわけですが…最小性の証明をどうしたものか……はて……。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月16日付け)
偶数×偶数の盤でZ型ピースの枚数を最大に、L型ピースの枚数を最小にする問題には、
全く参りました。何か新機軸がみつからないと…。そんな中でも、ひとつだけわかったことが
あります。
n ≧ 3 のときに、 2*n 行 × 6 列の盤面において、L型ピースの枚数の、最小値の上界と
して 8 があるというものです。
(この条件下では、最小値は 12 てはないかと思っていましたので意外でした。)
なお、この 8 が最小であるかどうかについては、まだ結論がありません。
以下、図解です。
◎◎■■□□ ◎■■□□● ○○◎◎●● ○●●◎□□ ◎●○□□● ◎◎○○●● |
→ | ◎◎■■□□ ◎■■□□● ○○◎◎●● ○●●◎□□ ・●・□□・ ◎・○・・● ◎◎○○●● |
→ | ◎◎■■□□ ◎■■□□● ○○◎◎●● ○●●◎□□ ・●・□□・ ・・・・・・ ◎・○・・● ◎◎○○●● |
→ |
◎◎■■□□ ◎■■□□● ○○◎◎●● ○●●◎□□ □●■□□◇ □□■■◇◇ ◎□○■◇● ◎◎○○●● |
→ | ◎◎■■□□ ◎■■□□● ○○◎◎●● ○●●◎□□ □●■□□◇ □□■■◇◇ ・□・■◇・ ◎・○・・● ◎◎○○●● |
→ | ・・・ |
同様なことをずっと続けられますが、Lの枚数は増加しません。
DD++さんからのコメントです。(令和3年9月16日付け)
長方形の縦横の長さが 6 以上で、
短い方の辺が複偶数であればその数そのもの、短い方の辺が単偶数であればその数+2
で条件を満たすことは私の手元で達成しています。
ただし、これが最小かどうかは難しいですね。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月16日付け)
素晴らしいですっ。うーん、複偶数ですか……
8×8(片方は延長可)な図が手元にありまして。
◎◎□□■■□□
◎□□■■□□●
◎◎○○◎◎●●
◎○○●●◎□□
◎□□●■□□◇
◎◎□□■■◇◇
◎■■○○■◇●
◎◎■■○○●●
(これ、左端がアレなのでぐんぐん成長できます。)
《短い方の辺が複偶数であればその数そのもの》の一例になっていますね。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年9月19日付け)
6×8 だと綺麗なのがあるのでしたか…… なるほど。
△△▲▲△△
△5△▲1△
55△△11
56▼▼21
66▼▽22
67▽▽32
77△▲33
7△△▲▲3
において、L型ピース8枚のうち最上部の3組の
△△
△・
を
△△
△■
■■
■・
とすれば、高さが2伸びます。すなわち、
△△▲▲△△
△◎○▲●△
◎◎○○●●
◎5△○1●
55△△11
56▼▼21
66▼▽22
67▽▽32
77△▲33
7△△▲▲3
#上の横幅が6(L型8枚)のほかに、8(L型8枚)、10(L型12枚)、12(L型12枚)のもの
を用意すればいいのかも。
Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年10月1日付け)
偶数×偶数の盤面をL型ピースとZ型ピースとで埋め尽くすときに、できるだけL型ピース
の枚数を少なくしたいときに、DD++さんがおっしゃるに
短い方の辺が複偶数であればその数そのもの
短い方の辺が単偶数であればその数 +2
……がL型ピースの枚数であるとのことでした。
具体的にどのように埋めたらよいのかについて改めて考えてみました。
単偶数(6)のケース。
▼▼▽▽▼▼
▼●●▽●▼
1●3●●5
113355
▲1△35▲
▲▲△△▲▲
※上辺のL型ピースのそれぞれをL型ピースとZ型ピースとに置き換えることにより、背丈が
伸びます。すなわち、
▼▼▽▽▼▼
▼02▽4▼
002244
0●●2●4
1●3●●5
113355
▲1△35▲
▲▲△△▲▲
※この、背丈を伸ばす作業は再帰的に行うことが出来、その際にL型ピースの枚数が増え
ないことから、以下が言えることとなります。
短い方の辺が単偶数の6であれば、その数+2、すなわち8枚のL型ピースがあれば、盤
面を覆いつくせる。
《上の図で●で表した2枚のピースを以後の説明の都合上、【余計もの】と呼びます。》
単偶数(10)のケース。
▽▽▼▼▽▽▼▼▽▽
▽0▼36▽▼AD▽
003366AADD
0●3776ABED
1●●477BBEE
114488B●●E
2145988C●F
225599CCFF
△25▲△9C▲F△
△△▲▲△△▲▲△△
※背丈を伸ばす作業を同様に行うことが出来て、その際にL型ピースの枚数が増えないこと
から、以下が言えることとなります。
短い方の辺が単偶数の10であれば、その数+2、すなわち12枚のL型ピースがあれば、
盤面を覆いつくせる。
《上の図で●で表した2枚のピースも以後の説明の都合上、【余計もの】と呼びます。》
単偶数のケースでは余計ものの発生が必須ということになります。
複偶数(8)の場合。
▼▼▼▼▼▼▼▼
▼0▼35▼7▼
00335577
01346587
11446688
124▼▼698
22△▲▼△99
2△△▲▲△△9
※背丈を伸ばす作業を同様に行うことが出来て、その際にL型ピースの枚数が増えないこと
から、以下が言えることとなります。
短い方の辺が複偶数の8であれば、その数、すなわち8枚のL型ピースがあれば、盤面を
覆いつくせる。
余計ものはありません。
複偶数(12)の場合。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
▼0▼5▼AE▼I▼M▼
0055AAEEIIMM
0156ABFEJINM
1166BBFFJJNN
1267BCGFKJON
2277CCGGKKOO
2378C▼▼GLKPO
33889D▼HLLPP
34899DDHHLQP
44▲9△▲D△H▲QQ
4▲▲△△▲▲△△▲▲Q
※背丈を伸ばす作業を同様に行うことが出来て、その際にL型ピースの枚数が増えないこと
から、以下が言えることとなります。
短い方の辺が複偶数の12であれば、その数、すなわち12枚のL型ピースがあれば、盤面
を覆いつくせる。
余計ものはありません。
ところで、【ここでは】単偶数を次に述べる2種類に分別します。
・E型・・・6 +8*k の形で表すことができるもの。ただし、kは自然数です。
・I型・・・10 +8*k の形で表すことができるもの。ただし、kは自然数です。
短い方の辺が、E型の単偶数の盤面では、これを、短い方の辺が8の盤面を複数と、短い
方の辺が6の盤面をひとつとに分割できます。
このときに余計ものは、2枚に押さえられています。
すなわち、
短い方の辺がE型の単偶数であれば、その数+2のL型ピースがあれば、盤面を覆いつ
くせる。
ことがわかりました。
短い方の辺がI型の単偶数でも全く同様です。
複偶数の場合には、余計ものがないので次のように言えます。
短い方の辺が複偶数であれば、その数のL型ピースがあれば、盤面を覆いつくせる。
細かいところが雑で申し訳ありませんが、DD++さんが仰っていたことを自分なりに確認で
きました。これが最小であるかどうかについては、相変わらずサッパリわかりません。
以下、工事中!