開かずの踏切
とある駅近くの踏切は、3つの信号機 A、B、C (それぞれ赤と青の2色)によって管理さ
れている。踏切を渡る人は、3つの信号機が全て青のときのみ、安心して渡ることができる。
ところが、この踏切は構造上の欠陥があって、信号機の色を変える人は、A、B、C
のど
れかのボタンを押すだけで、今何色が点灯しているか分からないというお粗末なものであ
る。ただし、踏切の状態(人が渡っている、渡っていない)は把握できるものとする。
また、ボタンを押すたびに、点灯している色が変わり、同じボタンを次に押すまで、信号の
色も変わらないらしい。
いま、踏切を見たら、3つの信号機の中に赤が点灯してあるものがあるらしく、誰も渡るも
のはなく、みんな踏切で待っていた。
待っている人が増えたので、踏切を開けようと、ボタンを次のように押した。
A ・・・・ A を押したが、まだ誰も渡らない!
次に、
B ・・・・ B を押したが、まだ誰も渡らない!
次に、
C ・・・・ C を押したが、まだ誰も渡らない!
次に、
B ・・・・ B を押したが、まだ誰も渡らない!
「おかしい!」 焦った信号掛はパニックに陥ってしまった。
冷静なあなたは、次にボタンをどのように押せば、踏切が早く開くと思いますか?
(答) 信号機の初期状態として、次のようなものが考えられる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
A | 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 青 | 青 | 青 |
B | 青 | 赤 | 青 | 赤 | 赤 | 青 | 赤 |
C | 青 | 青 | 赤 | 赤 | 青 | 赤 | 赤 |
まず、Aを押しても渡らないから、初期状態は、「1」ではない。
次に、Bを押しても渡らないから、初期状態は、「2」ではない。
次に、Cを押しても渡らないから、初期状態は、「4」ではない。
次に、Bを押しても渡らないから、初期状態は、「3」ではない。
したがって、考えられる初期状態は、「5」「6」「7」の何れかである。
このとき、初期状態 「5」「6」「7」 のものは、上記の操作で、次のような信号になっている。
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したがって、A、B、C の順にボタンを押せばよい。 |