大小関係の基本的性質
当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
(平成25年3月6日付け)
3つの実数 a、b、c について、a>b 、b>c ⇒ a>c を証明せよ。
(答) 大小関係の推移律と考えれば当たり前のことであるが、もっともらしく説明しようとす
れば次のようにするのかな?
a−b>0 のとき、 a>b と定義する。
a>b 、b>c より、 a−b>0、b−c>0 が成り立つ。
このとき、 a−c=(a−b)+(b−c)>0 よって、 a>c が言える。
S(H)さんが別解を考察されました。(平成25年4月4日付け)
a>b より、正数 x を用いて、 a=b+x
b>c より、正数 y を用いて、 b=c+y
このとき、 a=b+x=c+y+x において、 x+y>0 なので、 a>c
よおすけさんから、大小関係の基本的性質について、問題を頂きました。
(平成26年6月25日付け)
4つの正の数a、b、c、dの間に、 a+b=c+d、bc>ad、a>b、c>d の関係があるとき、
a、b、c、dを大きさの順に並べよ。
らすかるさんから解答を頂きました。(平成26年6月25日付け)
c(c+d)=c(a+b)=ac+bc>ac+ad=a(c+d) なので、 c>a
d(c+d)=d(a+b)=ad+bd<bc+bd=b(c+d) なので、 b>d
∴ c>a>b>d
S(H)さんからのコメントです。(平成26年6月25日付け)
参考