山手線問題                                戻る

 山手線は上りと下りが平行して走行しているものとする。その間の通路を保守担当の人
が下りの方向に時速6kmで歩いて行くものとする。

 電車の速さは、上りと下りともに一定で、電車は一定の間隔で運行されている。ただし、
上り電車の間隔は乗客が多いため下り電車の間隔よりも、1分間だけ短くなっている。

 保守担当の人は、下り電車に、12分ごとに追い越され、上り電車とは、8分ごとにすれ
違ったという。

 このとき、電車の速さは、幾らだろうか?
































(答)  時速40km

   保守担当の人と電車、両方動いているので、歩いている人から観測した電車の速さ
  を考えることがポイントだろう。すなわち、歩いている人を固定して問題を考えればよい。

  電車の速さを、時速 v km とする。歩いている人から見て

 下り電車の相対速度は、時速 v−6 km で、上り電車の相対速度は、時速 v+6 km

 となる。このとき、下り電車の間隔は、 (v−6)×12/60=(v−6)/5 km

            上り電車の間隔は、 (v+6)×8/60=2(v+6)/15 km

 下り電車と上り電車の間隔は1分なので、距離に換算すると、 v×1/60=v/60 km

 よって、 (v−6)/5 −2(v+6)/15=v/60 が成り立つ。

 両辺を60倍して、 12(v−6) −8(v+6)=v より、 v=40 を得る。

(コメント) 方程式を立てれば解けるのだが、これって、方程式を使わないで鶴亀算のよう
      に算数的に解けないものだろうか?