数の配列                                  戻る

 4行4列のマス目の各マスに、数1、2、3、4の何れかを次の条件を満たすように書き込
む。

 (条件) 同じ数は同じ行、同じ列に2回以上現れない

       
       
       
       

 このとき、書き込みの方法は全部で何通りあるか?































(答) 4!×3!×(1+2+1)=576(通り)

 実際に、まず、1行目の配列で、4!通りあり、そのうちの1通りに対して、2行目〜4行目

の1の配列は、3!通りある。そのうちの1通りが下図。

     
     
     

 4の入れ方で、2行1列目に入れる場合は、下図の1通り。

 4の入れ方で、2行3列目に入れる場合、

 

の2通りと、次の1通りがある。

 したがって、求める場合の数は、 4!×3!×(1+2+1)=576(通り)


(追記) 同様の問題を作問してみました。(令和元年7月30日付け)

 4行4列のマス目の各マスに、数1、2、3、4の何れかを書き入れ、縦、横、斜めとも和が
同じ数にする。ただし、同じ数は縦、横、斜めに2回以上現れないものとする。

 今、次のように書き込まれているとき、〇印にはどんな数字が入るか?

   
     
       


(答え) 〇印には、数字の2が入る。実際に、和は10なので、次のように数字が書き入れ
    られる。


(追記) 令和2年3月3日付け

 冒頭の問題が、令和2年度京都大学前期文理共通の第5問として出題されました。分野は、
数学Aの「場合の数」で、予備校の評価としては、「やや難」に分類されるようです。

 上記の解の別解として、次のような解答も可能です。

(別解) 行・列の並べ替えを適宜行うことにより、第1行は左から順に、1、2、3、4、第1列
    は上から順に1、2、3、4と出来るので、残り3×3のマス目を埋めればよい。

 第m行第n列目のマス目の数字を(m,n)で表す。

(1) (2,2)=1 のとき、 (2,3)=4、(2,4)=3 で、(3,2)=4 と確定。
   このとき、(3,3)=1、(3,4)=2 または (3,3)=2、(3,4)=1 で残りは確定。

(2) (2,2)=3 のとき、 (2,3)=4、(2,4)=1 で、(3,2)=4 と確定。
   このとき、 (3,3)=1、(3,4)=2 で残りは確定。

(3) (2,2)=4 のとき、 (2,3)=1、(2,4)=3 で、(3,2)=1 と確定。
   このとき、 (3,3)=4、(3,4)=2 で残りは確定

 以上から、 2+1+1=4(通り) で、その1通りに対して行の順列は4!通りあり、その
1通りに対して第1列以外の残り3列の順列は3!通りあるので、

 求める場合の数は、 4×4!×3!=576(通り)  (終)