支持率                                   戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                      (平成25年7月22日付け)

 前回の世論調査では、1000人中で521人がA党を支持していたが、今回の調査では、
1000人中で453人となった。この政党への支持率が下がったといえるか。有意水準(危険率)
1%で検定せよ。(出典:ワンポイント双書35「平均値の統計」岡田泰栄著 114ページ)





































(答) 統計なんて幾久しくやっていないので、少し自信がありませんが...。

 支持率に差がないと仮定すると、有意水準1%で、 実現値3.04>2.33(信頼度99%)
となることから、仮説は棄却される。よって、支持率は下がったと言える。
(雑に計算して、こんな感じかな?)


(追記) 平成25年7月26日付け

 今日は久しぶりの休日なので、よおすけさんの問題の出典の書籍「平均値の統計」を求め
て、茅ヶ崎市立図書館に行ってきた。サザンビーチ通り沿いの図書館だが、迷子になりそう
だった。茅ヶ崎は相変わらず道が狭い!

 出典を見て、私の解答に間違いがなかったことを確認!(多少、修正...f(^^;)

 上記の計算では、あまりに雑なので、少し補足しておこう。

 前回の世論調査では、1000人中で521人がA党を支持していたが、今回の調査では、
1000人中で453人となった。この政党への支持率が下がったといえるか。有意水準(危険率)
1%で検定せよ。



 問題では、2つの母集団があり、その支持率(母比率)に差違があるかどうかを検定せよと
いうもの。

 母比率pの集団から大きさ1000の標本を抽出したところ、その標本比率は、X/1000

 母比率pの集団から大きさ1000の標本を抽出したところ、その標本比率は、Y/1000

このとき、X/1000−Y/1000は、正規分布

  N(p−p,p(1−p)/1000+p(1−p)/1000)

に従う。

 今、支持率に差違がないという仮説を立てる。すなわち、p=p とする。

このとき、p(=p)の値は不明なので、標本からその値を推定する。

 p=p=p=(X+Y)/(1000+1000)=(521+453)/(1000+1000)=0.487

なので、X/1000−Y/1000は、正規分布 N(0,0.487×0.513×2/1000) に従う。

 与えられたデータから、その実現値は

 z=(521/1000−453/1000)/√(0.487×0.513×2/1000)

  =0.068/√0.000499662=0.068/0.022353121=3.042080546554

 有意水準1%の片側検定の棄却域は、 z≧2.33

 したがって、棄却域を満たすので、仮説は棄却される。すなわち、支持率は下がったものと

判断できる。