今、2点 A、B を結ぶ線分がある。右下図のように、次のような手順で、棒を次々に立てて いく。 |
||
線分ABの中点M1に、長さ 1 の棒を 立てる。 線分AM1、M1Bの中点M21、M22に、 長さ 2 の棒を立てる。 線分AM21、M21M1、M1M22、M22B の中点M31、M32、M33、M34に、長さ 4 の棒を立てる。 以下同様にして、各線分の中点に、直前 に立てた棒の長さの2倍の長さをもつ棒 を立て、長さが 512 の棒を立てたところ で、この作業を止める。 |
![]() |
|
このとき、A側から数えて、ちょうど 500番目に立つ棒の長さは、いくらだろうか? |
(参考文献:ピーター・フランクル 著 ピーター先生と中学入試の算数に挑戦!(新潮社))
(答) 長さ n の棒は、n 本あるので、棒は全部で、 1+2+4+8+・・・+512=1023 本
ある。これは、次のように考えても良い。
最後に立てた長さ 512 の棒は、512 本あり、これらは、奇数番(1、3、・・・)に並ぶ。
よって、512 番目の奇数は、自然数列において、2×512−1=1023 番目となるの
で、棒の総数は、1023 本である。
ところで、長さ 512 の棒を立てる前の状態、すなわち、256 本の、長さ 256 の棒は、
奇数番(1、3、5、・・・、511)にあるわけが、これに、長さ 512
の棒を立てると、長さが
256 の棒は、2×1、2×3、・・・、2×511番目に並ぶことになる。
同様にして、128 本の、長さ 128 の棒は、最初、奇数番(1、3、5、・・・、255)に並
ぶが、長さ 256 の棒、長さ 512 の棒を追加することにより、その並ぶ順番は、
4×1、4×3、4×5、・・・、4×255番目となる。
ここで、500=4×125 (125 は奇数)なので、500番目に立つ棒の長さは、128
となる。
(この問題は、最後の状態から考えて、順次直前の状態を考慮するのが、ポイント!
一般に、n 番目の棒の長さを求めるには、次のようにすればよい。
n =2k×(奇数)となる k を求めて、512÷2k を計算する。その答が、棒の長さ)