算数の問題に挑戦2                         戻る

 底面積が異なる2つの水槽A、Bがあり、今、Aには深さ15cmまで、Bには深さ9cmまで
水が入っている。

 今、水槽Aの水をすべてBに入れたら、深さが3cm増え、12cmとなった。その後、今度は
Bの水をAにゆっくり注ぎ、AとBの深さが同じになるようにした。

 このときの深さを求めよ。

(出典:筑波大学附属中学(2020) 改題)



































(答) まずは、大人気ないが、方程式を立てて計算してみよう。

  A、Bの底面積をそれぞれS、Tとおくと、題意より、15S+9T=12T なので、T=5S

 よって、求める深さを x(cm)とおくと、 12T=x・(S+T) が成り立ち、これを解いて、

  x=10(cm) となる。  (終)


 算数の問題なので、方程式を使わずに解いてみよう。

 A、Bの底面積の比は、題意より、 3:15=1:5 である。このとき、Bの水を深さ1(cm)
分をAに移すと、Aの深さはその5倍の5(cm)分増える。

 よって、Bの深さ12(cm)から2(cm)減らしてAに水を移せば、Aの深さは10(cm)となり、
AとBの深さは同じになる。


(別解) A、Bの底面積の比は、題意より、 3:15=1:5 である。

 また、AとBに入っていた水の総量は、Bの底面積の12倍なので、求める深さは、

  {(Bの底面積)×12}÷{(Bの底面積)×(1+1/5)}=10(cm)

となる。  (終)