丸太での移動                               戻る

 最近、新聞(2004年5月15日?)に、JR奈良駅の移動の話題が載っていた。駅舎を保
存するために、3500トンの建物の下にレールを置いて4日がかりで18メートル動かしたそ
うだ。昔ながらの風情を残した駅舎で、私自身利用したこともあり、貴重な近代建築が保存
されることになって、とても喜ばしいことである。

 今回は、この話題から次の問題を考えてみよう。

          (地面)

 上図のように周の長さが 1メートルの丸太2本の上の平板にパソコンが載っている。丸太
が青矢印の方向に 1回転するとき、パソコンは何メートル進むことになるか?但し、丸太と
地面、丸太と平板は互いに滑らないものとする。























(答) 1メートルと答えた人はいなかったかな?落ち着いて考えると、正解は 2メートル。

   丸太が移動しないで、その場で一回転するとすれば、平板上のパソコンは、1メートル
 進む。ところで、丸太は、一回転するとすれば、地面上を 1メートル進むはず。

   したがって、丸太が一回転することにより、平板上のパソコンは、地面に対して、
 1+1=2(メートル) 進むことになる。