素朴な長さの計算13                         戻る

 令和6年8月16日付け朝日新聞朝刊に、「数学は世界をつなぐ共通の言語」と題して、特
集が掲載された。自由な発想と創造力で世界とつながるべく、挑戦してみた。

問題  C=90°の直角2等辺三角形ABCの辺BC上に点Dをとり、下図のように、E=90°
  の直角2等辺三角形ADEを作る。また、辺AB上に点Fをとり、G=90°の直角2等辺三
  角形EFGを作る。ただし、辺EG上に点Cがあり、辺FG上に点Dがあるものとする。

 五角形ABDGEの面積が50で、AB=12、FD>DG のとき、線分FDの長さを求めよ。

  























(答) FD=4

 実際に、∠ACD=∠AED=90°、∠EAD=∠EFD=45° から、5点A、E、C、D、F

は、ADを直径とする同一円周上にある。よって、AB⊥FG となる。

  

 辺ABの中点をHとすると、AB⊥CH となる。よって、四角形CGFHは長方形となる。

 △FBDは∠BFD=90°の直角2等辺三角形なので、 FD=x とおくと、BF=x で、

 FG=HC=12/2=6 で、EG=6 である。

したがって、

五角形ABDGEの面積=△FBD+台形AFGE=x2/2+(18−x)・6/2=x2/2+3(18−x)

条件より、 x2/2+3(18−x)=50 から、 x2−6x+8=0

(x−2)(x−4)=0 より、 x=2、4

FD>DG なので、 FD=4 となる。  (終)


 DD++ さんからのコメントです。(令和6年8月21日付け)

 私の解き方が上記と全然違ったので、せっかくなので投稿。

  

 AB:AC=AD:AE=:1 で、∠BAD=∠CAE なので、△ABD ∽ △ACE

したがって ∠ACE=45° となり、錯角が等しいので、ABEG

 点 C における線分 EG の垂線を引き、線分 AB との交点を H とすると、四角形 CGFH は

長方形、H は AB の中点になります。よって、EG=FG=HC=HB=(1/2)AB=6

台形 EGBA の面積は、(6+12)*6/2=54 なので、△BDG の面積は 4 です。

したがって、FD= x とすれば、FB= x と DG= 6-x から、x(6-x)/2=4 より、x=2、4

x>6−x を満たす方を採用して、FD=4


(コメント) なるほど、そういうアプローチもあるんですね!DD++ さんに感謝します。



  以下、工事中!