たまに算数
当HPがいつもお世話になっているHN「なつ」さんからの出題です。
(平成31年2月21日付け)
面白い(かもしれない)算数の問題を作ったので、暇なときに解いてみてください(笑)
今のところ2通りの解法があります。
AB=ACの二等辺三角形ABCがある。内部に点Dをとり、
AD=BC、∠ABD=22.5°、∠DBC=45°
とするとき、∠DACの大きさを求めよ。
(答) らすかるさんが考察されました。(平成31年2月21日付け)
とりあえず、最初に思いついた解法
条件から、∠ABC=67.5°なので、頂角は45°
正八角形の1辺と中心で作られる三角形は頂角45°の二等辺三角形なので、
中心をAとして、正八角形BCEFGHIJが描けて、このとき、点Dは対角線BF上にある。
JG上のJに近い側に、AK=BCとなるように点Kをとると、JG//BFから、
AD=AK=BC=JB=KD
となるので、△AKDは正三角形となり、∠ADF=30°とわかる。
よって、 ∠DAC=(180°-∠DBC-∠ACB)-∠ADF=37.5°
らすかるさんから別解をいただきました。(平成31年2月22日付け)
二つ目に思いついた解法
ABに関してCと反対側に、△EDA≡△ABCとなるように点Eをとる。
Eを中心として、A、Dを通る円を描くと、∠AED=2∠ABD なので、Bもその円周上にある。
よって、△AEBは正三角形なので、∠BAE=60°
従って、∠DAB=67.5°-60°=7.5°なので、∠DAC=45°-7.5°=37.5°
なつさんからのコメントです。(平成31年2月22日付け)
二つとも全く予期していなかった解法でびっくりしました(笑)そんなやり方があったとは…!
一応自分のやり方を簡単に書いておきます。
(1) 正八角形を書く方法
△ABCが内接するような正八角形APQCRBST(時計回りに)を書くと、△ADQが正三角形
になる。
A 等脚台形を使う方法
△ABCの内部に、△PBCが正三角形となるような点Pをとると、四角形ABDPが等脚台形
となる。
PBさんからのコメントです。(平成31年2月26日付け)
別解を考えてみました。以下、∠ABD=α(=22.5°)、∠BAD=β とおく。△ABCは
頂角2α、底角3αの二等辺三角形。
いま、ADに関して、Bと対称な点をEとする。△ADE≡△ADB であり、BD=DE …(1)
AE=AB=AC より、点Aは△EBCの外心。円周角と中心角の関係から、
∠BCE=∠BAE/2=β 、∠EBC=∠EAC/2=(2α―2β)/2=α―β
ここで、AD=BC より、△ABDをBCにAの反対側に張り付ける。
(D→B、A→C、B→Fとする)
∠DAB=∠ECB=β より、EはFC上にある。
△BEC の外角なので、∠BEF=∠EBC+∠ECB=(α−β)+β=α=∠BFE
よって、BE=BF=BD …(2)
(1)(2)より、△DBEは正三角形で、これより、△ABDのDの外角 α+β=30°
β=30°−α=7.5°より、 ∠DAC=2α−β=37.5°
(コメント) PBさん、別解をありがとうございます。いろいろな考え方が出来る良問ですね!