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左図のようなサイズが 3×4 の板チョコがある。この板チョコを溝に 沿って2つの断片に分ける。チョコレートを重ねて断片に分けることは しないとき、最後に12個の断片にするには、どのような切り方をしても 必ず11回の操作が必要であることは明らかだろう。 |
そこで、問題です。今、12個の正6角形をつなぎ合わせた形のチョコレートがある。

このチョコレートを4人で分けたい。ただし、分割の形は、次の2種類に限定し、回転してもよ
く、それぞれの個数は適当でよいものとする。
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果たして、チョコレートの分割は可能だろうか?
(答) 不可能である。
元のチョコレートの12個の部分に a、b、c を割り振り、2種類の図形をどこから切り出し
ても a、b、c が1個ずつ含まれるようにする。

このとき、a が5個、b が3個、c が4個であるので、2種類の形でどう切り分けても矛盾が
生じる。2種類の形で切り分け可能とすると、a、b、c は同数でなければならないからであ
る。
(コメント) チョコレートの数が少ないので、不可能なことは瞬殺かな?
読者のために練習問題を残しておこう。
練習問題 30個の正6角形をつなぎ合わせた形のチョコレートがある。

このチョコレートを10人で分けたい。ただし、分割の形は、次の2種類に限定し、回転しても
よく、それぞれの個数は適当でよいものとする。
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果たして、チョコレートの分割は可能だろうか?可能ならば、どのように分割すればいいの
だろうか?
(解) 元のチョコレートの30個の部分に a、b、c を割り振り、2種類の図形をどこから切り
出しても a、b、c が1個ずつ含まれるようにする。

このとき、a が10個、b が10個、c が10個であるので、2種類の形での切り分けができそ
うである。(a、b、c が同数であっても切り分けが出来ない可能性があるかもしれないが、ま
だ確認していない...。)
実際に、切り分けてみると、一例として、
