面積計算29                                  戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                        (令和6年2月17日付け)

(1) 下図のように直角三角形ABCにACを1辺とする正方形とBCを1辺とする正方形をか
   き、2つの点D、Eを直線で結びます。このとき、三角形CDEの面積は何cm2ですか。

  

(2) 下図のように直角三角形ABCと、AD、BD、CDをそれぞれ1辺とする正方形があります。
  このとき、CDを1辺とする正方形の面積は何cm2ですか。

  

(3) AB=AD、AD:DC=2:3、∠A=150°、∠D=90°である四角形ABCDがあります。辺
  BCをのばしたところに2つの点E、Fをとります。次に、直角三角形AEGと直角三角形DFH
  をかいたところ、下図のようになりました。直線ADと直線GHが平行のとき、三角形ABEは
  三角形DCFの面積の何倍ですか。

  

(出典) 渋谷教育学園幕張中学校(2020)問題4




































(答)(1) △CDE=△ABC=8×4×(1/2)×(1/2)=8(cm2

(2) CD2=22−12=3(cm2

(3) △ABE=(1/2)・AB・AE・sin∠BAE

 △ADG=(1/2)・AD・AG・sin(180°−∠BAE)=(1/2)・AB・AG・sin∠BAE

なので、 △ABE/△ADG=AE/AG=2/ である。

 また、直線ADと直線GHが平行なので、 △ADG=△ADH

 ここで、△ADH=(1/2)・AD・DH・sin∠ADH

 △DCF=(1/2)・DC・DF・sin(180°−∠ADH)=(1/2)・DC・DF・sin∠ADH

なので、 △ADH/△DCF=(AD・DH)/(DC・DF)=(1/)・(2/3)

よって、

△ABE=(2/)△ADG=(2/)△ADH=(2/)・(1/)・(2/3)△DCF

 =(4/9)△DCF

以上から、三角形ABEは、三角形DCFの面積の4/9倍である。  (終)


(コメント) 上記では、三角比を用いたが、初等的な解法はあるのだろうか?


 よおすけさんから、(2)の別解をいただきました。(令和6年2月19日付け)

(別解)
  

 上図において、△ADC≡△EFC より、CE=2 である。また、△ABC∽△DBG より、

 AB : DB=AC : DG なので、 4:3=2:DG すなわち、 DG=3/2 となる。

CDを1辺とする正方形の面積は、その正方形の内部にある底辺が2cm、高さが(3/2)cm

の三角形の面積の2倍に等しいので、 2×(3/2)÷2×2=3(cm2)  (終)



  以下、工事中!