長方形の面積                                戻る

 長方形ABCDにおいて対角線AC上に点Pを、PA=8、PB=7、PC=2 となるように取
る。このとき、長方形ABCDの面積を求めよ。

   
































(答) 25

 実際に、対角線の交点をOとし、∠BOP=θとおく。

   

 余弦定理から、

   cosθ=(9+25−49)/30=−1/2 なので、 θ=120°

  よって、長方形ABCDの面積は、 10×10×sin120°×(1/2)=25


(コメント) 名古屋大学(1963)の伝説の図形問題:

  正方形ABCD内の点Pに対して、PA=7、PB=5、PC=1のとき、正方形の面積
 を求めよ。


を意識して問題を作ろうとしたが、陳腐な問題になってしまった。7、5、1という数字の配列
は絶妙ですね!


 moonlightさんからのコメントです。(令和2年8月24日付け)

 その元になった名大の問題が面白かったので、少し調べてみると、

 正方形ABCD内の点Pに対して、PA=8、PB=6、PC=3 のとき、正方形の面積を求めよ。

としても問題が成立することが分かりました。

 多分他にも沢山あると思うのですが如何でしょう。


 DD++さんからのコメントです。(令和2年8月24日付け)

 その場合、PD=√37≠6 になるので、同じ解き方は成立しないような...。


(コメント) Pから辺ADに平行線を引き、辺ABとの交点をE、辺CDとの交点をFとする。

  AE=a、EB=b とおく。

 同様に、Pから辺ABに平行線を引き、辺BCとの交点をG、辺ADとの交点をHとする。

  AH=p、HD=q とおく。PD=x とおく。

 このとき、 a2+p2=64 、b2+p2=36 、b2+q2=9 、a2+q2=x2 なので、

 p2−q2=27 、 p2−q2=64−x2 より、 27=64−x2 すなわち、 x2=37

 よって、 PD=√37

 これだと、ACは正方形の対角線となり得ないので、問題は難しくなりますね!

 面積だけを求めるんだったら次のようにすればいいのかな?

 正方形の一辺の長さをaとおくと、

 ∠PBC=θとおくと、 cosθ=(a2+27)/12a

  sinθ=cos(90°−θ)=(a2−28)/12a

 よって、 (a2+27)2+(a2−28)2=144a2 より、 2a4−146a2+1513=0

 θは鋭角なので、 a2>28 なので、 a2=(73+√2303)/2

 よって、正方形の面積は、 (73+√2303)/2(≒60.4947911)


(コメント) PD=√37≒6 で、折れ線APCはほぼ対角線であると考えると、

 その対角線の長さは、ほぼ11で、正方形の一辺の長さは、ほぼ11/√2

 よって、正方形の面積は、ほぼ121/2=60.5 となり、上記で計算したものとほとんど
一致している。


 よおすけさんからのコメントです。(令和2年8月26日付け)

 冒頭の問題を

 長方形ABCDにおいて対角線AC上に点Pを、PA=7、PB=5、PC=1 となるように取る。

とした場合、cos∠BOP=0、sin∠BOP=1、∠BOP=∠Rとなり、長方形ABCDの面積は正の整
数になる。(ただし、Oは対角線の交点)