面積計算8                                 戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「GAI」さんからの出題です。
                                       (平成27年4月18日付け)

 正三角形ABCで辺BC、CA、ABをそれぞれ 3:n-3 に内分する点をそれぞれD、E、Fとする。
(ただし、n>6 とする。)

 今、線分AD、BE、CFの交点がつくる三角形の面積が、ABCの面積の4/49であるという。
nは?





































(答え) らすかるさんが考察されました。(平成27年4月18日付け)

 単純に問題の条件からメネラウスの定理を用いて式を立てると、

 △ABC-3・△ABC・(n-3)/n・(3n)/((n-3)2+3n)

すなわち、小正三角形の面積は大正三角形の面積の (n-6)2/(n2-3n+9) になりますので、

(n-6)2/(n2-3n+9)=4/49 から n=8 と出ます。

 これだけでは面白くないので、式をいろいろいじってみました。

 BD:DC=3:n-3 のとき、 (n-6)2/(n2-3n+9) なので、

n=3m すなわち 3:3m-3=1:m-1 とすると、 (3m-6)2/{(3m)2-3(3m)+9}=(m-2)2/(m2-m+1)

p=m-1 すなわち 1:m-1=1:p とすると、 (p-1)2/(p2+p+1)

 この式はpに1/pを代入すると元の式に戻ります。

 1:(1/p)=p:1 なので当然といえば当然です。

 ここで、 p=(1+r)/(1-r) とおくと、 1:p=1:(1+r)/(1-r)=1-r:1+r となり、式は、4r2/(r2+3)
という今までで最も簡単な形になります。

 rは、BCの中点をMとしたときのDM/BMの値です。この問題では、DM/BM=1/4 ですから、
r=1/4 を 4r2/(r2+3) に代入してみると、確かに4/49になります。

#正方形ではどういう式になるのか気になって計算してみたところ、正方形では、
  r2/(r2-2r+2) となりました。(辺を、1-r:r に内分)