角の大きさ(45)                             戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                        (令和7年10月2日付け)

問題  中心Oの定円に内接し、点Oを内部に含む四辺形ABCDを

 (1) ∠AOB=60° (2)∠AOD+∠BOC=180°

となるようにとり、直線ADと直線BCとの交点をPとする。いま、A、Bを固定して、条件(2)を
満たしながら、C、Dを動かすとき、線分APが最大になるのは、∠AODが何度のときか。

  

(出典) 大阪大学前期理系・文系(1962)






















(答) 円Oの半径は、1としても一般性を失わない。

 ∠AOD=θ とおくと、(2)から、∠BOC=180°−θ となる。

 円周角の大きさは中心角の大きさの半分なので、 ∠BCD=(60°+θ)/2

 同様に、 ∠ADC=(60°+180°−θ)/2=(240°−θ)/2

このとき、 ∠APB=180°−(60°+θ)/2−(240°−θ)/2=30° となる。

また、AD=2sin(θ/2) 、BC=2sin((180°−θ)/2)=2cos(θ/2) である。

 △ABPにおいて、余弦定理より、

 1=AP2+BP2−2AP・BPcos30°=AP2+BP2AP・BP ・・・ (*)

∠COD=120° より、 CD= であるので、△PAB∽△PCD より、

 AP : 1=BP+2cos(θ/2) :  なので、 BP=AP−2cos(θ/2)

 これを、(*)に代入して整理すると、AP2−2cos(θ/2)・AP+4cos2(θ/2)−1=0

よって、 AP=cos(θ/2)±sin(θ/2) と書ける。

 0°<θ<180° から、 0°<θ/2<90°

 最大値を持つのは、 AP=cos(θ/2)+sin(θ/2)=2sin(θ/2+60°) のとき

で、 θ/2+60°=90° から、 θ=60°  (終)



  以下、工事中!