角の大きさ(44)                             戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                        (令和7年8月5日付け)

問題  ∠A=90°、AB>AC である直角三角形ABCの∠Aの2等分線が対辺BCおよび
  △ABCの外接円と交わる点をDおよびEとする。

  

(1) ∠B=θとして、線分AE、DEの長さを、θおよび△ABCの外接円の半径 r を用いて
  表わせ。

 劣弧ECの3等分点のうち、Eに近い方をF、Cに近い方をGとし、2AD=DEとするとき、
(2)、(3)に答えよ。

(2) θは何度か。
(3) ABとEFは平行で、AGとBCは直交することを証明せよ。

(出典) 東北大学(1961)








































(答) (1) BC⊥OE なので、 ∠AOE=90°+2θ である。

 △AOE において、余弦定理より、

 AE2=r2+r2−2r2cos(90°+2θ)=2r2(1+sin2θ)

 よって、 AE=r√(1+sin2θ) となる。

 また、AB=2rcosθ 、AC=2rsinθ なので、 △ABC=2r2sinθcosθ=r2sin2θ

このとき、(1/2)AD・2rcosθ・sin45°+(1/2)AD・2rsinθ・sin45°=r2sin2θ

すなわち、 AD・(r/)(sinθ+cosθ)=r2sin2θ から、

 AD=rsin2θ/(sinθ+cosθ)

よって、 DE=r(√(1+sin2θ)−sin2θ/(sinθ+cosθ)) となる。

(2) 2AD=DE より、

 2rsin2θ/(sinθ+cosθ)=r(√(1+sin2θ)−sin2θ/(sinθ+cosθ))

すなわち、 2sin2θ/(sinθ+cosθ)=√(1+sin2θ)−sin2θ/(sinθ+cosθ)

より、 3sin2θ/(sinθ+cosθ)=√(1+sin2θ) 即ち、

 3sin2θ=(sinθ+cosθ)√(1+sin2θ)

両辺を平方して、 9sin22θ=(1+sin2θ)2 から、 (4sin2θ+1)(2sin2θ−1)=0

0<θ<π/2 なので、 4sin2θ+1≠0 より、 sin2θ=1/2

 よって、 2θ=π/6 から、 θ=π/12

(3) ∠AEC=15° で、∠CEF=30°から、∠AEF=45°

 よって、錯角が等しいので、 ABとEFは平行 である。

 また、AGとBCの交点をHとすると、

 ∠AHB=90° となるので、AGとBCは直交する。  (終)


(コメント) (1)(2)がクリア出来れば、(3)はおまけ的問題でした。



  以下、工事中!