角の大きさ(24)                             戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                       (令和2年7月1日付け)

 0≦α<β<γ<2πであって、cosα+cosβ+cosγ=0、sinα+sinβ+sinγ=0 で
あるという。

 このとき、β-αとγ-βの値を求めよ。

(出典) 京都大学前期理系(1974)



































(答) 素朴に解いてみました。

 cos2γ+sin2γ=(cosα+cosβ)2+(sinα+sinβ)2=2+2cos(β-α)=1

 より、 cos(β-α)=−1/2 なので、 β-α=2π/3、4π/3

 cos2α+sin2α=(cosβ+cosγ)2+(sinβ+sinγ)2=2+2cos(γ-β)=1

 より、 cos(γ-β)=−1/2 なので、 γ-β=2π/3、4π/3

0≦α<β<γ<2πなので、β-α=2π/3、γ-β=2π/3 しか該当しない。  (終)


 GAIさんからのコメントです。(令和2年7月1日付け)

 複素平面上で原点を中心とする単位円周上に、3点A、B、Cがあり、そこの複素数をそれ

ぞれ z1=cosα+i*sinα 、z2=cosβ+i*sinβ 、z3=cosγ+i*sinγ とする。

 条件より、 (z1+z2+z3)/3=0 から、3点A、B、Cの三角形ABCの重心は常に原点にあり、

△ABCは正三角形の形状をなす。

 0≦α<β<γ<2πから、0≦α<2*π/3 のとき、

  β=α + 2*π/3 、γ=α + 4*π/3

 よって、 β-α=γ-β=2*π/3  (終)