角の大きさ(11)                              戻る

 下図において、α、βの角の大きさを求めよ。

      































(答) 下図のように、正方形ABCDと正三角形ADEを作図すると、△ABEは、AB=AEの2
   等辺三角形となる。

    

 よって、 α=60°−(180°−150°)/2=45°

      β=90°−(180°−150°)/2=75°


 DD++さんから別解をいただきました。(平成30年8月29日付け)

 B、C、D、E の点の名前は管理人さんのを使います。

   正三角形 CDF を辺 CD の左に取ります。DE=DF と ∠EDF=90°

  から、∠DEF=∠DFE=45°

   CB=CF と ∠BCF=30° から、∠CBF=∠CFB=75°

  ここで、∠DFE+∠DFC+∠CFB=45°+60°+75°=180°

  つまり、E、F、B は実は一直線上にあるので、α=45°、β=75°

 S(H)さんから別解をいただきました。(平成30年8月29日付け)

 B(-1, 0)、C(0, 0)、D(0, 1)、E(-1/2, 1 + Sqrt[3]/2) と4点を定めて構わない。

 BEを通る直線は、 y = 2 + Sqrt[3] + (2 + Sqrt[3]) x  で、Tan[β]=  (2 + Sqrt[3])

 このとき、β=(5*π)/12

 また、 Pi/2 + (5*π)/6 +α + (5*π)/12 = 2*Pi から、α=π/4


 らすかるさんから別解をいただきました。(平成30年8月29日付け)

 流行っているようなので私も...。B、C、D、E の点の名前は管理人さんのを使います。

△DEFが直角二等辺三角形となるように点Fをとります。ただし、
点Fは線分DFが線分BEと交わるようにとります。

  ∠FDE=∠CDB=45°なので、∠BDF=150°-45°-45°=60°

  △DEF≡△BCD から、BD=DF なので、△BDFは正三角形
  となり、四角形BDEFは凧形ですから、BEはDFの垂直二等分
  線とわかります。

  従って、α=∠DEF÷2=45°、β=∠FBD÷2+∠DBC=75°

 さらに、らすかるさんから別解をもう一ついただきました。

  *左図は、tetsuさんよりご提供いただきました。
                      (平成30年8月30日付け)

 菱形CDEFを作ると、△BCFは正三角形となり、EがBCの垂直二等分線上にあることがわ

かるので、 ∠BFE=∠CFE=150°から、∠FEB=∠FBE=15°

 よって、 α=∠DEF+∠FEB=45°、β=∠FBE+∠FBC=75°


 S(H)さんから別解をいただきました。(平成30年8月30日付け)

 もう流行らせたくないので、トドメの瞬殺法を...。

 B(-1, 0)、C(0, 0)、D(0, 1)、E(-1/2, 1 + Sqrt[3]/2) と4点を定めて構わない。

 補助線など全然引かず視た通りで、BCを回してk倍して、

  k*({{Cos[t], -Sin[t]}, {Sin[t], Cos[t]}}.(({0, 0} - {-1, 0}))) = {-(1/2), 1 + Sqrt[3]/2} - {-1, 0}

から不要なのを消して、 {t,k} = {(5*π)/12, Sqrt[2 + Sqrt[3]]} で、 β=(5*π)/12

 Pi/2 + (5*π)/6 +α + (5*π)/12 = 2*Pi から、α=π/4


 また、補助線など全然引かず、視たままでも解ける。

 △BDEの高さは、 Sqrt[2 + Sqrt[3]]*Sin[β] = 1 + Sqrt[3]/2 から、β=(5*π)/12

  Pi/2 + (5*π)/6 +α + (5*π)/12 = 2*Pi から、α=π/4


 さらに、次のようにしても解ける。

 △BCEに余弦定理を使い、

  (Sqrt[2 + Sqrt[3]])^2 = (Sqrt[2 + Sqrt[3]])^2 + 1^2 - 2*(Sqrt[2 + Sqrt[3]])*(1)*Cos[β]

から、 β=(5*π)/12

   Pi/2 + (5*π)/6 +α + (5*π)/12 = 2*Pi から、α=π/4


 よおすけさんからのコメントです。(令和元年9月15日付け)

 この問題は、1993年の算数オリンピック予選問題8です。