世の中には線を引いただけで掛け算を行う方法があるらしい。ちょっと煩雑な気もするが、
とても不思議な計算だ。
例 32×24 を求めよ。
普通に計算すれば、768となるわけだが、次のように線を引いただけで掛け算を行うこと
が出来る。
(手順)
1.かけられる数の十の位、一の位の数だけ、それぞれ右上がりに斜線を引く。
ただし、桁が区別できるように隙間を空ける。
同様に、
2.かける数の十の位、一の位の数だけ、それぞれ右下がりに斜線を引く。
3.線の交点を、左、中、右に分類し数える。この場合、交点の数が10以上の時は、十の
位の数をその左に加える。
4.左中右の順に数字を並べると、答えになる。
左図において、(左)の交点数は、6
(中)の交点数は、16で(左)に1繰り上がる。 (右)の交点数は8
よって、 32×24=(6+1)×102+(16−10)×10+8=768 となる。
線を引くかけ算は、筆算と同じことをやっているに過ぎない。「位ごとに分けて計算して後か
らたす」という基本的な手法と同じだ。ただ、交点の数を数えるのが若干面倒なのが玉に瑕
かな。