・互いに素                          GAI 氏

 次の問いに答えよ。

(1) 任意に2つの整数m、nを選んだとき、これが互いに素である確率Pを求めよ。

(2) 互いに素な2つの整数m、nのあらゆる組合わせでの Q=Σ1/(m2n2) の値を求めよ。


(コメント) (1)は、(1−1/22)(1−1/32)(1−1/52)(1−1/72)・・・=6/π2


 スモークマンさんからのコメントです。(平成29年8月20日付け)

 (文言を一部修正させていただきました。あしからずご了承ください。)

 自然数が素数pで割り切れる確率は、1/p なので、2つの自然数のうち少なくとも一方が

素数pで割り切れない確率は、1−p2 。よって、2つの自然数が互いに素である確率は、

 P=(1−1/22)(1−1/32)(1−1/52)・・・(1−1/p2)・・・

 ここで、

ζ(2)=1+1/2^2+1+3^2+1/4^2+1/5^2+1/6^2+…=(1/(1-1/2^2))(1/(1-1/3^2))(1/(1-1/5^2))…
      =π^2/6

なので、 P=1/ζ(2)=6/π^2 =0.6079...

Q=(1/(1-1/2^2)^2)*(1/(1-1/3^2)^2)*(1/(1-1/5^2)^2)*…=(ζ(2))^2=(π^2/6)^2
   =π^4/36 =2.7058…

かな…?


 GAI さんからのコメントです。(平成29年8月24日付け)

 Pについては、これでいいと思います。一方、Qは互いに素な(m,n)に対し、

1/(m^2*n^2)=1/(n^2*m^2)から、

Q=(1+2/2^2+2/2^4+2/2^6+・・・)*(1+2/3^2+2/3^4;2/3^6+・・・)*(1+2/5^2+2/5^4;2/5^6+・・・)
 *(1+2/7^2+2/7^4;2/7^6+・・・)*(1+2/11^2+2/11^4;2/11^6+・・・)*・・・・・・・・・・・

=Π[p:prime](1+2/p^2+2/p^4+2/p^6+・・・)

=Π(1+2/(p^2-1))

=Π(p^2+1)/(p^2-1)

=Π(p^4-1)/(p^2-1)^2

=Π(1/(1-1/p^2)^2/(1/(1-1/p^4))

=ζ(2)^2/ζ(4)

=(π^2/6)^2/(π^4/90)

=90/36=5/2

かな…?


 スモークマンさんからのコメントです。(平成29年8月24日付け)

 1/(m^2*n^2)=1/(n^2*m^2) ・・・ そっか ^^; but…

 Q=(1+1/2^2+1/2^4+…)(1+1/3^2+1/3^4+…)(1+1/5^2+1^5^4+…)…の2倍-1 ではないでしょ
うか…?

 so… Q=2*(π^2/6)-1=3.2898…-1=2.2898…

 but... 疑問が生まれて来ました…^^;

 1/(1*1) ってのは...互いに素な(m,n)に含まれるのや否や…? また…たとえば…、

1/(5^2*6^2)=1/(6^2*5^2) ですが…、=1/(2^2*15^2)=1/(3^2*10^2) のそれぞれ倍もカウント

されることになると思われますが...

 (1+1/2^2+1/2^4+…)(1+1/3^2+1/3^4+…)(1+1/5^2+1^5^4+…)…

では、素因数分解の一意性から、1/(2^2*3^2*5^2) は1回しかカウントされないことになり、
たとえ、それを2倍してもカウントし損ねてることになりそうな…?

 よく分からなくなって来ました…Orz


 GAI さんからのコメントです。(平成29年8月25日付け)

 but... 疑問が生まれて来ました…^^;
 1/(1*1) ってのは...互いに素な(m,n)に含まれるのや否や…?

 互いに素で入ると思います。

 また、(1+2/2^2+2/2^4+・・・)(1+2/3^2+2/3^4+・・・)(1+2/5^2+2/5^4+・・・)(1+2/7^2+・・・)(・・・
を展開したとき、2^2*3^2*5^2 を分母とする分子は、2^3=8 となり、

1/(1^2*30^2)+1/(2^2*15^2)+1/(3^2*10^2)+1/(5^2*6^2)+
          1/(30^2*1^2)+1/(15^2*2^2)+1/(10^2*3^2)+1/(6^2*5^2)=8/(2^2*3^2*5^2)

で整合性は取れると思うんですが・・・


 スモークマンさんからのコメントです。(平成29年8月25日付け)

 解説ありがとうございました☆。よく分かりました♪。式変形も上手いですね!!。πが消える
のが何とも不思議です…☆。ありがとうございました〜m(_ _)m〜。


 moonlight さんからのコメントです。(平成29年8月20日付け)

 面白そうなので、ruby で確かめてみました。(→ ruby コード

 結果は、例えば

[(60433/100000), 0.60433]
...(中略)...
[(60749/100000), 0.60749]
[(1519597/2500000), 0.6078388]

といった感じで、「実験による検証」がそこそこできているのでは?と思ったのですが、プロ
グラムを見れば判るように、

m=100000000
....
  a=rand(m)
  b=rand(m)

ですから、100000000迄(rubyの仕様だと以下なのか未満なのかそれすら覚えてませんが)
の自然数で試しているわけで、これで「任意」と言えるのか?が気になります。(もちろん言
えないわけですが)どうすれば(どうしようもない?)いいでしょうね。つまり、より良い検証実
験としてはっていう話なのですが。


 スモークマンさんからのコメントです。(平成29年8月21日付け)

 疑問です...。P=(1-1/2^2)(1-1/3^2)(1-1/5^2)…(1-1/p^2)…=0.6079271018540267... なら...
有限の値までの求値は、これより大きくなければいけないと思うのですが?違うかなぁ…^^;

 P(10)のときなら、

1を選んだとき…1〜10=10個
2…1,3,5,7,9=5個
3…1,2,4,5,7,8,10=7個
4…1,3,5,7,9=5個
5…1,2,3,4,6,7,8,9=8個
6…1,5,7=3個
7…1,2,3,4,5,6,8,9,10=9個
8…1,3,5,7,9=5個
9…1,2,4,5,7,8,10=7個
10…1,3,7,9=4個

P(10)=(10+5+7+5+8+3+9+5+7+4)/10^2=0.63


 moonlight さんからのコメントです。(平成29年8月22日付け)

 あれ?2は?

 プログラムでは任意の2つの整数という事で、「同じ数」も含めています。うーん。異なる数
にすると話はどう変わるのだろう。


 スモークマンさんからのコメントです。(平成29年8月22日付け)

 分母は10^2 ですが、分子は互いに素になるものを数えてます…。プログラムは全然わか
らないもので…Orz...。



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