地球の1年は太陽の周りを一周する時間ということで、365日と5時間48分45秒(ただし
段々短くなっていく)。これを全て日にちに直すと、
365+(5+48/60+45/3600)/24=365+31/128=365.2421875(日)
さて、グレゴリオ暦では、
(1) 西暦が4で割り切れる年は閏年
(2) 100で割れる年は平年
(3) 400で割れる年は閏年(よって、西暦2000年は閏年)
これにより、1年の平均日数を算出すれば、
0 : 365(平年)
(1)より、365+1/4
(2)より、365+1/4-1/100
(3)より、365+1/4-1/100+1/400=365+97/400=365.2425
365.2421875(日)との差は、0.0003125(=1/3200)
即ち、(4) 3200で割り切れる年は平年
を規則に付け加えておけば、より近づく。(勿論、2016年の今はまったく必要なし)
この分析を、オイラーは無限小解析の著書で記述しているという。イギリスがグレゴリオ暦
に改めたのは、このオイラーの本が出版された4年後の1752年であるという。
(日本は、1873年)
日本でも暦を変更する時には国内が混乱する様子が多く記されているので、きっとイギリ
スでも暦を替える時は大いに議論されたと思われる。しかし、そう決断させたオイラーの分
析が影響させたであろう。いや、決断させたに違いない。
らすかるさんからのコメントです。(平成28年10月12日付け)
1873年に行われた改暦では、「4で割り切れる年を閏年とする」という規定のみで、「100
で割り切れ、400で割り切れない年を平年とする」という規定がなく、まだ法律的にはグレゴ
リオ暦ではありませんでした。
正式にグレゴリオ暦となったのは、平年としなければならない1900年の少し前の1898
年になってからです。