・バリアフリー                           S.H 氏

 バリアフリーデザインは、障害者や高齢者などが使う上で支障がないようにと配慮された
デザインだが、このバリアフリーデザインと似たものに、ユニバーサルデザインがある。老
若男女誰でも使う上で支障がないようにと配慮されたデザインである。

 段差のある階段の一部をスロープ化するのはバリアフリーデザインだし、最初からスロー
プ付きの階段を設計するのがユニバーサルデザインである。ユニバーサルデザインは、良
いものは良いと推奨されるのに対して、バリアフリーデザインは、法律等で規制され、事細
かに決められている。

 「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」(平成24年 国土交通省)
によれば、

 廊下の幅は120cm以上、出入り口の幅は80cm以上、・・・

と決められている。数学に関係する条件としては、

 傾斜路の勾配は、1/12以下

とある。12m水平方向に進んで、1m鉛直方向に上がる勾配で、傾斜角は約4.764度くら
い。相当緩やかな傾斜に思えるが、障害者の方に配慮した安全設計なのだろう。



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