・芋掘り                                 GAI 氏

 方程式 xy2+xy+x2−2y−166=0 を満たす整数解(x,y)を求めてください。


 らすかるさんからのコメントです。(平成28年1月8日付け)

 何の工夫もない解き方ですが、 x2+(y2+y)x−(2y+166)=0 より、

  x={−(y2+y)±√((y2+y)2+4(2y+166))}/2

 (y2+y)2+4(2y+166)=(y2+y)2 のとき、 y=−83

 そうでないときは、 (y2+y)2+4(2y+166)≧(y2+y+1)2 … (1)

   または、 (y2+y)2+4(2y+166)≦(y2+y−1)2 … (2) でなければならない。

 (1)から、 −16≦y≦19

 (2)は、常に成り立たない。

-83、-16、-15、-14、…、19を順にyに代入してxを求めて、以下の12組の解を得る。

  (-6806,-83), (-92,9), (-74,-9), (-26,-5), (-16,-3), (-14,1),(0,-83), (2,-9), (2,9), (6,-5),
  (10,-3), (12,1)


 GAI さんからのコメントです。(平成28年1月8日付け)

 作問の意図: なるだけたくさんの整数解を有し、しかも以外に離れた解を含む式を構成
         してみようと、このxの2次式の判別式に相当するyの4次式をいじり回しやっ
         と最後の「166」の定数を決定した。(1000個ほどの候補からこれに決めた。)

 実は、これ以外にも芋が隠れているのではないかと不安でした。
(yを-10000000から10000000の範囲で検索してもyの候補が6種類しかなかったので、多分
この12組だろう位の感覚で出題していた。)

 らすかるさんは何の工夫もないとコメントされていますが、私にはとても鮮やかな攻め方に
見えます。恐れ入りました。


 空舟さんからのコメントです。(平成28年1月8日付け)

 本質的に深く探れば、絞り込み方は同じですが、

 F(x)=xy2+xy+x2−2y−166=x2+(y2+y)x−2y−166=0 を x の2次方程式と
見なす視点があって、

 F(−1)=−y2−3y−165<0 、F(13)=13y2+11y+3>0 より、−1<x<13 の
範囲に解を持つことと、yが整数ならば解と係数の関係より、2次方程式のうち片方が非整
数ならもう片方も非整数なので、x=(0から12までの整数)を解にもつような整数yだけが候
補となる。

 ちょっとした考察で、x が偶数だということが分かるので、x=0,2,4,6,8,10,12 をそれぞれ代
入して、y の整数解を探して、y=-83,±9,-5,-3,1 を得ることができます。



  以下、工事中!



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