・鉄道ファンクイズ                         GAI 氏

 北海道の札幌市、稚内市、根室市、帯広市のそれぞれの2つの都市を結ぶ鉄道(6路線)
が敷設されているとする。ただし、経費削減のためか、各路線は上りまたは下りの列車しか
運行されていない。
          

 このとき、次の条件を満たす運行方法(2都市間を上りか下りかを決める。)はそれぞれ何
通りあるか?

(1)どの都市からも片道切符を乗り継いで、他の3つの都市を回ってもとの都市に戻れる。
(2)特定の都市では、ある都市には行けなくて、他の2つの都市しか回れなく戻ってくる。
(3)どの都市からも出発すると、元に戻ることができなくなる。


 Sota さんからのコメントです。(平成27年11月13日付け)

 6路線の運行方向の組み合わせは全部で、26=64通り。
ここで、札幌→根室、帯広→稚内、札幌→帯広と固定しても一般性を失わない。そのため、
(札幌〜稚内、稚内〜根室、根室〜帯広)の 23=8通りについて考える。

(→、→、→)のとき、(2)を満たす(札幌に向かうことができない)。
(→、→、←)のとき、(3)を満たす(札幌に向かえず根室から脱出できない)。
(→、←、→)のとき、(3)を満たす(札幌に向かえず稚内から脱出できない)。
(→、←、←)のとき、(3)を満たす(札幌に向かえず稚内から脱出できない)。
(←、→、→)のとき、(1)を満たす(札幌→根室→帯広→稚内→札幌)。
(←、→、←)のとき、いずれも満たさない(根室へは向かえるが根室から脱出できない)。
(←、←、→)のとき、(1)を満たす(札幌→根室→帯広→稚内→札幌)。
(←、←、←)のとき、(1)を満たす(札幌→帯広→根室→稚内→札幌)。

 以上より、

 (1)は、8×3=24通り、(2)は、8×1=8通り、(3)は、8×3=24通り

#とはいっても、(2)や(3)の運行系統は列車のやりくりが付かないので、実現不可能でしょう。
(3)については、そもそも出発できない都市の存在を許し、出発できた場合には元に戻れな
いという解釈での解答です。


 DD++さんからのコメントです。(平成27年11月14日付け)

 (1)について、3路線とも出発側の駅や、3路線とも到着側の駅がなければ必ず条件を満
たす。(証明略)

 2路線出発の駅の組み合わせが6通り、1路線出発駅から2路線出発駅への路線が必ず1
つあるのをどこに取るかで、それぞれに対して4通り。

 よって、6×4=24通り。

 (2)について、3路線とも出発側の駅が1つあり、残り3駅が循環線になっているケースしか
ない。出発しかない駅の選び方が4通りで、循環線の方向がそれぞれ2通り。

 よって、4×2=8通り。

 (3)については、いい引っ掛け問題。これは絶対にあり得ないので、0通り。



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