古来、月を眺めるのに中秋の名月(旧暦八月十五日)が有名ですが、如何せんこの季節
ゆっくりと空を眺めているとどこからともなく蚊が寄ってきて、噛まれた所を掻きながらという
風景も珍しくはない。
そこで、その時期を遅らせ十三夜の月見(今年は10月25日という。)というものがあるらし
い。秋のよく晴れ渡った夜空で蚊に悩まされることもなく、ゆっくりと大宇宙の壮大さに心を
馳せるには絶好の季節でもあります。
夜空を見上げるとき、よく有名な星として、夏の大三角形(こと座のベガ、白鳥座のデネブ、
わし座のアルタイル)、冬の大三角形(おおいぬ座のシリウス、犬座のプロキオン、オリオン
座のベテルギウス)がある。
ふと、どちらの三角形がより正三角形に近いのだろうか?また、どちらの三角形がより大
きな三角形となって見えるのか?と疑問に感じた。
そこで、理科年表で、
ベガ [赤経 18h 36m 56.33635s;赤緯 +38° 47' 01.2802" ]
デネブ [赤経 20h 41m 25.91514s;赤緯 +45° 16' 49.2197" ]
アルタイル [赤経 19h 50m 46.99855s;赤緯 + 8° 52' 05.9563" ]
シリウス [赤経 6h 45m 08.91728s;赤緯 -16° 42'
58.0171" ]
プロキオン [赤経 7h 39m 18.11950s;赤緯 + 5° 13' 29.9552" ]
ベテルギウス[赤経 5h 55m 10.30536s;赤緯 + 7° 24' 25.4304" ]
のデータを用いることとし、三角形の大きさはその面積で判断するものとして下さい。
もちろん、この三角形は天球上の位置にあるものとし、地球から星までの実際の距離を無
視するものとする。