ここでは、直角三角形ABCの直角はCとします。また、ABを斜辺、BCを底辺、CAを垂辺と
します。これを6通りの比で表すと、
(垂辺)/(斜辺)=∠Bの正弦=sinB 、
(底辺)/(斜辺)=∠Bの余弦=cosB 、
(垂辺)/(底辺)=∠Bの正接=tanB
(底辺)/(垂辺)=∠Bの余接=cotB
(斜辺)/(底辺)=∠Bの正割=secB
(斜辺)/(垂辺)=∠Bの余割=cosecB
以上を総称して、∠Bの三角比と言います。本題は、これの覚え方です。
これら6つの分子を上から下へと見ていくと、垂辺→底辺→垂辺→底辺→斜辺→斜辺と並
んでいます。それぞれ頭文字をとれば、「垂底垂底斜斜」となっているので、
酔底酔底しゃあしゃあ
という口調で覚えます。分母の場合は、下から上へと見ていくと、
垂辺→底辺→垂辺→底辺→斜辺→斜辺
省略すれば、「垂底垂底斜斜」と並んでいますから、同じように
酔底酔底しゃあしゃあ
これを10年以上前に読んでから、しょっちゅう口ずさむようになりました。
出典:波多 朝 著 「計算がらくになる実用数学」 9章 三角法 (オーム社)
(コメント) いろいろな覚え方があるんですね!
私のお気に入りは、「サイン・コサイン・タンジェント」の順番(読みの順番はこれしかないで
しょう!)に、分子・分母の順に頭文字をつなげて、
(垂辺)/(斜辺)=sinB 、(底辺)/(斜辺)=cosB 、(垂辺)/(底辺)=tanB
水 車 が 停 車 し て 水 底 に
というもの。いつもこれを見る度に「ポエムだな〜」と感じ入ります。
(追記) S(H)さんから俳句風の読みをご紹介いただきました。(平成27年8月27日付け)
春うらら 水車停車す 水底に (出典:「ちょろぱ暗記」)
(コメント) 俳句風の読みがあったんですね!S(H)さんに感謝します。