・平方数調査                           GAI 氏

 an+b が平方数になるもの(2≦a≦9、−9≦b≦9、1≦n≦100)の調査

a b n a b n a b n a b n
  2 -8  3
2 -7  3
2 -7  4
2 -7  5
2 -7  7
2 -7 15
2 -4  2
2 -4  3
2 -3  2
2 -2  1
2 -1  1
2  1  3
2  2  1
2  4  5
2  5  2
2  7  1
2  8  3
2  9  4
  3 -9  2
3 -8  2
3 -5  2
3 -3  1
3 -2  1
3 -2  3
3  1  1
3  6  1
3  7  2
3  9  3
4 -7  2
4 -4  1
4 -3  1
4  5  1
4  9  2
  5 -9  2
5 -5  1
5 -4  1
5 -4  3
5 -1  1
5  4  1
6 -6  1
6 -5  1
6 -2  1
6  3  1
6  9  3
7 -7  1
7 -6  1
7 -3  1
7  2  1
7  9  1
  8 -8  1
8 -7  1
8 -7  5
8 -4  1
8  1  1
8  8  1
9 -9  1
9 -8  1
9 -5  1
9  7  1

 なお、b=0 の時は、a=2、3、5、6、7、8 で n は偶数、a=4、9 で n は任意。


(追記) 令和2年12月29日付け

 GAIさんの平方数調査に関連する問題が第23回アジア太平洋数学オリンピック(2011)
に出題されていることを最近知った。以下は、それを改題したものである。

問題  a、bを正の整数とするとき、 a2+b 、b2+a の両者がともに平方数になること
    はないことを示せ。

(解) a2+b 、b2+a の両者がともに平方数になると仮定すると、2つの不等式

   a2+b≧(a+1)2 、b2+a≧(b+1)2

が成り立つ。すなわち、 b≧2a+1 かつ a≧2b+1 である。

 2つの不等式を辺々加えると、 a+b≧2(a+b)+2 すなわち、 a+b≦−2

 ところが、a、bは正の整数なので、 a+b>0 でなければならず、これは矛盾である。

 よって、a2+b 、b2+a の両者がともに平方数になることはない。  (終)


(コメント) 証明の仕方に思わず心引かれました。この手法はいろいろ使えそうですね!



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