・グッドスタイン数列                       GAI 氏

 自然数nをkの累乗の和(累乗の指数もまたkの累乗の和で表すことを繰り返し、全ての指数がk以下
となるようにする
)で表すことは、nのkを底とする遺伝的記法と言われる。

 例えば、k=2を底として、n=8=23=22+1 、n=17=24+1=222+1

 次に、nのkを底とする遺伝的記法において、底を1増やした数をB[k](n)で表す。

 例えば、n=8=22+1に対して、B[2](8)=33+1=81

      n=17=222+1に対して、B[2](17)=333+1=327+1=7625597484988

 このとき、n=4に対してのグッドスタイン数列 (Goodstein sequence)

   G0,G1,G2,G3,・・・・・

を次の操作で決める。ここで、k=2とする。

(1) n=4=22 なので、G0=4(=n) とし、B[2](4)=33=27 である。

(2) G1=B[2](4)−1=26 とおく。

(3) もし、この式に負の係数があれば、式変形を行い負の係数が現れないようにしておく。

 具体的には、

G0=22
G1=B[2](G0)-1=3^3-1=(3^3-1)/(3-1)・(3-1)=(3^2+3+1)*2=2*3^2+2*3+2=26
G2=B[3](G1)-1=2*4^2+2*4+1=41
G3=B[4](G2)-1=2*5^2+2*5=60
G4=B[5](G3)-1=2*6^2+2*6-1=2*6^2+6+5=83
G5=B[6](G4)-1=2*7^2+7+4=109
G6=B[7](G5)-1=2*8^2+8+3=139
G7=B[8](G6)-1=2*9^2+9+2=173
G8=B[9](G7)-1=2*10^2+10+1=211
G9=B[10](G8)-1=2*11^2+11=253
G10=B[11](G9)-1=2*12^2+12-1=2*12^2+11=299
G11=B[12](G10)-1=2*13^2+10=348

  ・・・・・・・・・・・・・・  (この先々は、「A056193」を参照

 このように決めて並ぶ数列 4,26,41,60,83,109,139,173,211,253,299,348,・・・
は、この先いくらでも大きくなっていく様に見える。

 ところが、これが、3・2402653211−1≒1.21211・108 まで進むと、「0」になるという。

 即ち、 G3・2402653211-1=0 (・・・ 信じられない!!!)

(各操作で−1をすることが、この見かけの大きさにごまかされてしまって見えなくなっている
との説明があるにもかかわらずやはり信じられない。)

 なお、n=1でのスタートでは、G1 、n=2でのスタートでは、G3 、n=3でのスタートでは、
G5で、「0」となる。

 実際に、n=1からスタートして、 G0=1=20 、G1=B[2](G0)-1=30-1=1-1=0

 n=2からスタートして、 G0=2=21 、G1=B[2](G0)-1=31-1=2 、G2=B[3](G1)-1=2-1=1
                G3=B[4](G2)-1=1-1=0

 n=3からスタートして、 G0=21+1 、G1=B[2](G0)-1=31=3 、G2=B[3](G1)-1=4-1=3
                G3=B[4](G2)-1=3-1=2 G4=B[5](G3)-1=2-1=1
                G5=B[6](G4)-1=1-1=0

 n=4、5、6、・・・ からは気が遠くなるほどのステップはかかるが、いずれも必ず「0」にな
るという。

 n=4での「0」になるまでのステップ数 3・2402653211−1 がどうしたら見つかるのか、サイ
トでいろいろ調べてみましたが、いまいち理解ができませんでした。もし説明できてもらえる
ならお願いしたい。


 らすかるさんからのコメントです。(平成26年7月26日付け)

 3進で222 、4進で221 、5進で220 、6進で22(-1)=215 、7進で214 、8進で213
 9進で212 、10進で211 、11進で210 、12進で21(-1)=20(11) 、・・・ 、23進で200
24進で1(-1)(-1)=1(23)(23) 、・・・ 、47進で1(23)0 、48進で1(23)(-1)=1(22)(47)
 ・・・ 、95進で1(22)(0) 、96進で1(21)(95)

 このように書くと、着実に減っていくように見えますね。これを眺めると、

 3進で222 、3×2進で21(3×2-1) 、3×2^2進で20(3×2^2-1) 、
 3×2^3進で1(3×2^3-1)(3×2^3-1) 、3×2^4進で1(3×2^3-2)(3×2^4-1)
 3×2^5進で1(3×2^3-3)(3×2^5-1)

なので、これを続けると、

 3×2^(3×2^3+2)進で1(0)(3×2^(3×2^3+2)-1)
 3×2^(3×2^3+3)進で(0)(3×2^(3×2^3+3)-1)(3×2^(3×2^3+3)-1)

 2桁になりました。さらに続けると、

 3×2^(3×2^3+4)進で(0)(3×2^(3×2^3+3)-2)(3×2^(3×2^4+3)-1)
 3×2^(3×2^3+5)進で(0)(3×2^(3×2^3+3)-3)(3×2^(3×2^5+3)-1)
 3×2^(3×2^3+6)進で(0)(3×2^(3×2^3+3)-4)(3×2^(3×2^6+3)-1)
  ・・・

となりますので、続けると、

3×2^(3×2^3+3×2^(3×2^3+3)+2)進で(0)(0)(3×2^(3×2^3+3×2^(3×2^3+3)+2)-1)

なので、3×2^(3×2^3+3×2^(3×2^3+3)+3)-1進で(0)(0)(0)

すなわち、 3・2402653211−1 進で、「0」


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