・男女比                           S.H氏

 出生児100人につき、平均で男児は51人、女児は49人生まれることが統計的に知られ
ている。このような「出生児は一定比率に近い値で男児が女児より多い」という神秘的な事
実を、イギリスの商人グラント(1620〜1674)が発見したと言われる。

 厚生労働省の人口動態調査によれば、出生時男女比は概ね 51.2:48.8 前後で推移
している。医療の進歩により、弱い男児が死産することなく無事に育っているからと考えられ
る。

 ただ、出生後の男女比では女子が多くなる。総務省統計局の日本の男女比の年次統計に
よれば、2011年現在で、48.7:51.3 となっている。出生時男女比はほぼ一定で若干男
児が多いはずなのに、女子が多くなるのは、女子の寿命の伸びが男子より大きく、高齢女性
が増えるからと考えられる。

 このように淘汰の波に晒されている男子であるが、最近、男児の出生比率が減少しつつあ
ることが気がかりだ。しかも、世界各国で、男児の出生率は下がってきている。

 世の中の男子にとっては、深刻な問題と言える。

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