・アミノ酸の不思議 S.H氏
全ての生物のタンパク質は、20種類のアミノ酸
グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、
プロリン(Pro)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、システイン(Cys)、メチオニン(Met)、
アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、アスパラギン(Asn)、グルタミン(Gln)、
ヒスチジン(His)、リシン(Lys)、アルギニン(Arg)、フェニルアラニン(Phe)、
チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)
によって構成されていると言われる。 (太字は必須アミノ酸)
必須アミノ酸は、自然界から容易に摂れるアミノ酸だったので、体内で合成する必要がな
く、合成に関わる遺伝子をなくしてしまったらしい。覚え方は、
色(イソロイシン・ロイシン)目(メチオニン)の婆(バリン)さん、
太(フェニルアラニン・トリプトファン)り(リシン)す(ス(ト)レオニン)ぎ
アミノ酸は、4つの塩基
A(アデニン) 、T(チシン) 、G(グアニン) 、C(シトシン)
から選ばれる3つの塩基配列で定まる。単純に計算すれば、43=64(通り)の可能性があ
るわけだが、異なる配列から同じアミノ酸を表す場合もあり、その仕組みが面白い。
2つの塩基配列では、42=16(通り)しか表すことが出来ず、20種類のアミノ酸全てがカ
バーできない。3つの塩基配列にしたってことは、神様の老婆心なのだろうか?