・山形県の取り組み S.H氏
公式などの知識がなくても直感力や論理的思考力、想像力を駆使し、根気強く問題に取り
組めば解けるかもという実感、そして、解けたときの達成感を味わってもらおうという試みが、
平成25年8月5日に山形県で行われた。
「チャレンジ in やまがた」も今回が2回目で、小学生、中学生合わせて600人余りの参
加があった。出題された問題のうち、大人にとっても悩ましい問題をいくつか紹介しよう。
(文章表現を一部変更してあります)
問 題 赤、青、白の、それぞれ色が違うと重さも異なる球がある。天秤を用いると、
「赤赤青=白」、「青青青=赤白」とそれぞれ釣り合うことが分かった。
それでは、白白と釣り合うのは、赤が何個だろうか?
(答え) 赤赤青=白 から 赤赤赤青=赤白=青青青 よって、赤赤赤=青青
このとき、 白白=赤赤赤赤青青=赤赤赤赤赤赤赤 より、赤7個と釣り合う。
問 題 AB=9、BC=12の長方形ABCDの外側にCD、DAを1辺とする正三角形CED、
DFAをそれぞれ描く。
このとき、△DEFの面積を求めよ。
(答え) 9×6÷2=27
問 題 Aが家を車で出発したあと、途中で忘れ物に気がついた。定時に目的地に到着す
る必要もあり、そのまま車を走らせ、家にいるBに電話して、忘れ物をもって追いかけ
るようお願いした。
Aは、時速38kmだと3時間、時速42kmだと2時間で追いつけるとBに告げた。A、Bは一
定の速さで走るものとし、電話に要した時間は無視するものとする。
(1) Aは時速何kmか。
(2) Bが出発するとき、Aは何km先を走っていたか。
(答え) (1) 30km/h (2) 24km