・世にも珍しい現象 GAI 氏
近頃テレビを見ていましたら熊本市内に住む4人家族が、すごい組合わせになっていると
いうレポートが放送されていました。
なんと、お父さん、お母さん、長女、長男が同じ誕生日(7月21日で一致)、またお父さん
の血液がA型、お母さんがB型、長女がO型、長男がAB型で全員違っている。
さて、この珍しさを確率で表現すると、どんな計算でどんな値になるのだろうと疑問に思い
ました。どうかみなさんのご意見をお聞かせください。
よおすけさんからのコメントです。(平成24年12月25日付け)
誕生日はわかりませんが、血液型について軽く・・・
血液型の他、遺伝子型というのがあります。ここでは、ABO式に分類されたものを前提に
話します。
A型・・・AAまたはAO 、B型・・・BBまたはBO 、O型・・・OO 、AB型・・・AB
例えば、父がA型、母がB型とします。父の遺伝子型がAO、母の遺伝子型がBOとすると、
子供の血液型及び遺伝子型は以下の4通りの可能性があります。
A型(AO) 、B型(BO) 、O型(OO) 、AB型(AB)
大雑把に言えば、A型の父とB型の母から生まれてくる子供の血液型の確率は何れも1/4
らすかるさんからのコメントです。(平成24年12月25日付け)
血液型だけならそれほど珍しくないですね。日本人の血液型比率を
A : O : B : AB = 4 : 3 : 2 : 1
として、結婚する組合せが血液型に影響されないと考えると、
AA : AO : OO : BB : BO : AB = 5 : 35 : 30 : 2 : 18 : 10
となり、それを元に両親と子供2人と仮定して計算すると、父母がAとB、子2人がOとABであ
る確率は63/4000、父母がOとAB、子2人がAとBである確率は3/400 で、合わせて
93/4000≒1/43
子供2人の誕生日が同じ日になる確率は1/365より高いと思いますが、それを無視してラン
ダムだとすると、4人の誕生日が一致する確率は約1/4870万なので、両方合わせて
約1/21億
となりますね。とはいってもいろいろな要素があってランダムではありませんので、実際の確
率は1/1億より大きいかと思います。(血液型の相性とか、子供の誕生日を多少調整出来るとか)
そうだとしても、家族構成の確率を考えると、日本で一組以下になりますので、大変珍しい
ことには変わりませんが...。
よおすけさんからのコメントです。(平成24年12月26日付け)
僕は血液型Bですが、これは、少なくとも父方の祖母からつながっていると記憶しています。
母はO型なので、僕の遺伝子型はBOになります(ABO方式)。この場合のように、父がB型、
母がO型のときは、子供の血液型はB型またはO型(父、母ともにOの遺伝子がある場合)の
可能性があります。とはいえ、普段は血液検査などよっぽどがない限りはあまり意識しない
でもよいと思います。