・計算の躓き                       S.H 氏

 不注意なのだろうか、よく「−4+2=−6」と計算してしまう人を見かける。多分これは、
「−4+2」が「(−4)+(+2)」ということを認識していないことによる誤りだろうと思う。

 「(−4)+(+2)」という認識があれば、

 
−1 −1 −1 −1
+1 +1
  上の段の「−1」と下の段の「+1」が相殺されて、
 残っているのは、「−1」が2つ。

  よって、(−4)+(+2)=−2

 同様に、さすがに「4−2=2」は間違えないだろうが、その考え方を例示すると

 
+1 +1 +1 +1
−1 −1
  「(+4)+(−2)」と考えて上の段の「−1」と下の
 段の「+1」が相殺されて残っているのは、「+1」が
 2つ。
  よって、(+4)+(−2)=+2=2

 上記の計算は出来ても、「2−4」の計算はどうだろうか?しっかり「−2」と答えられるだろ
うか?この場合の基本的な考え方は「補う」である。

 
+1 +1 +1 +1
(±0で補う)
−1 −1
−1 −1 −1 −1
  「+2」が「+4」となるまで「±1」を補う。
 その後、「−4」で「+」の部分を相殺する。
 
  よって、(+2)+(−4)=−2

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからのコメントです。
                                     (平成24年12月12日付け)

 この負の数の計算は、中学1年の教科書では、最初の段階では数直線を使って計算され
ています。整数の計算なら、自分は数直線使った方が楽かな・・・と思ったのですが、理解し
てもらえるのか、数直線をかくこと自体面倒がるかもしれない、で頭がよぎります。ましてや、
単位分数の和のように3つや4つも式があると逆に数直線だと計算で使いにくいというのもあ
るから・・。

(コメント) 教科書の扱いも会社によって千差万別で、教科書の教え方が万能ではないとい
      う思いからの投稿です。


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