・数列の和 S.H 氏
平成24年10月20日付け朝日新聞朝刊の「be」欄コラムで、サイエンスナビゲーターの
桜井 進さんが取り上げられていた。
その記事の中で、次のような話に興味を持ち、感心した。
1から10までの10個の数を足した答は、55。では、3から12までの10個を足した答は?
直ぐに答えられる方法がある。それは、前から5番目の数の後ろに5をつける。
実際に、1からだと5番目の数は5で、答は、55。
だから、3から数えて5番目の数は、7なので、答は、75となる。
確かに、 3+4+5+6+7+8+9+10+11+12=(3+12)×10÷2=75 だ!
これは素朴に面白いと思った。それで、一般的な証明を行ってみた。
(証明) 小さい順に並んだ連続する10個の自然数のうち、前から5番目の数をNとおく。
このとき、 N−4、N−3、N−2、N−1、N、N+1、N+2、N+3、N+4、N+5 の総
和は、10N+5 となる。 (証終)
以上から、
小さい順に並んだ連続する10個の自然数の総和は、前から5番目の数の後ろに
5をつければよい。
例 48から57までの10個の数の和は、525
(コメント) 上の事実を知らないと、少しだけ「う〜ん」と悩んじゃいますよね!
Seiichi Manyamaさんからのコメントです。(平成28年7月5日付け)
上記を読んでふと、ガウスが1から100までの和を5050とすぐに求めたという話を思い出し
た。ひょっとすると、以下のように求めたのかもしれない。
(N - 49) + (N - 48) + … + N + … + (N + 48) + (N + 49) + (N + 50) = 100N
+ 50
に、N = 50 を代入して、5050
すなわち、
小さい順に並んだ連続する100個の自然数の総和は、前から50番目の数の後ろに
50をつければよい。
(コメント) 何とか一般化できそうですね!