・ルービンの盃                     S.H氏

 あの有名な「ルービンの盃」を描いてみました。

       

 1枚の絵が2様に見えるというものです。ある時は「灰色の盃」、ある時は向かい合う2人
の横顔」。

 これは、一方を「図」として他方を「地」として認識することにより起こる視覚的な現象です。
この現象は、物理学での有名な原理「対称性の自発的な破れ」が体験できるものです。

 この「対称性の自発的な破れ」は日常生活でもよく経験するものです。

例えば、2人横に並んだテーブルの上に丁度2人の真ん中にコップ2つが置かれた場合、ど
ちらかがどちらかのコップを取るときに「対称性の破れ」が起こります。ごく自然な現象です。
宴会の席でもビッシリ並んだ料理の中で、これは私のものという感覚は自発的に了解される
ように...。




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