昔からだまし絵というのがある。部分的に見ると正しいのだけれども、全体を見ると矛盾
があるという絵である。私が好きなものは、「永遠に流れ続ける川」というものである。上流
から下流に向かってなぞっていくと、いつかまた上流に戻っている。とても不思議な体験に
子供の頃感動したことを覚えている。「そういう世界があったらいいな〜」と子供心に思って
いたが、高校の物理で「永久機関は存在しない」ということを知って、その夢は露と消えてし
まった。しかし、今でもそういった人間の目をごまかす絵は好きだ。みなさんは、下の2つの
絵を見て、円の半径は同じと直感的に断定できるだろうか?(なんとなく、右の円の半径の
方が大きく見えませんか?実は左右とも同じ半径なのですが...。)