・ 空は何故青い? S.H氏
いつも遊んでもらっている女子高生から突然切り出された。「空はどうして青いの?」
咄嗟
に、「海が青いからじゃない?」と答えてしまったが、ほんとの所はどうなのだろう?
大気中に大量の塵が浮遊していて、この塵により太陽の光は散乱される。レイリーの散乱
の法則によれば、散乱光の強さは、光の波長の4乗に反比例する。すなわち、波長の短い
光の方が強く散乱される。
日中は、波長の短い青が大気中で強く散乱されて、空は青く見える。波長の短い光は大
気圏の外側にも散乱され、その結果として地球は青く見える。
ところが、朝や夕方は、光が厚い大気の層を透過してくるため、散乱しにくい波長の長い
赤の方が目に届く。「朝焼け」「夕焼け」という言葉が示すように、朝や夕は「赤」が世界を
染めつくす。