・ 2008年の検証                  S.H氏

 158年の歴史を持つ米国第4位の証券会社「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻したの
は、2008年9月15日。かねてより問題視されていたサブプライムローンに関連する破
綻だった。

 これを契機に世界同時不況に突入し、日本でも創業以来初の赤字となったトヨタや1万
6千人もの大リストラに踏み切るソニーなど世界的に活躍する日本のトップ企業が軒並み
経営が悪化し、経営規模の縮小、減産、人員削減と負の連鎖が続いた。「派遣切り」も顕
著になって、社会問題化した。そんな年が2008年だった。

 ただ、リーマン・ショックは投機マネーによる原油高からの回避には有効だった。一時期
1リッター当たり190円前後まで上昇したガソリン価格は現在100円を切っており、灯油
価格も急激に下がって、その点は評価できる。ガソリン価格を安くすると環境汚染が進み
好ましくない、ガソリンは高くていいんだと発言する政治家もいたが、今はその声も聞こえ
ない。

 現麻生政権は現状を打破する施策をすることなく越年してしまった。通常国会に全てを
かけるということだが、世界的に見てその行動はあまりに稚拙すぎる。

 「2008」年はどんな年だったのか。数学的に検証したいと思う。

 全ての自然数は、

     m-1(2n+1) (ここで、m、n は自然数)

と一意に書くことができる。

 実際に、 与えられた自然数を、2で割り続ければ必ず、

     2m-1(2n+1) (ここで、m、n は自然数)

と書けることは明らかだろう。一意性を示そう。

 いま、 2m-1(2n+1)=2x-1(2y+1) と2通りに表されるものとする。

m ≧ x としても一般性は失われない。そこで、 2m-x(2n+1)=2y+1 において、

m=x のとき、 2n+1=2y+1 から、 n=y

m>x のとき、 左辺は偶数で、右辺は奇数から矛盾。

 以上から、 m=x 、n=y で、一意に 2m-1(2n+1) (ここで、m、n は自然数)

と書ける。

 そこで、 自然数 2m-1(2n+1) に平面上の点 ( m , n ) を対応させグラフにしてみ
たところ、過去10年間における「2008」という数の特異性が浮き彫りとなった。

  2000=25-1(2×62+1)  → 点 ( 5 , 62 )

  2001=21-1(2×1000+1)  → 点 ( 1 , 1000 )

  2002=22-1(2×500+1)  → 点 ( 2 , 500 )

  2003=21-1(2×1001+1)  → 点 ( 1 , 1001 )

  2004=23-1(2×250+1)  → 点 ( 3 , 250 )

  2005=21-1(2×1002+1)  → 点 ( 1 , 1002 )

  2006=22-1(2×501+1)  → 点 ( 2 , 501 )

  2007=21-1(2×1003+1)  → 点 ( 1 , 1003 )

  2008=24-1(2×125+1)  → 点 ( 4 , 125 )

  2009=21-1(2×1004+1)  → 点 ( 1 , 1004 )

     

 上図で、x 軸は通常の目盛、y 軸は底が2の対数目盛とした。

 「2007」から一気に運気が下がった「2008」が見て取れる。

 このグラフを信じれば、「2009」の運気は上昇するのかな?

 因みに「2000」も酷い年だった。有珠山や三宅島火山が噴火し住民生活を混乱させた。
「そごう」も倒産し世間を驚かせた。

 中国や日本では、奇数は縁起のいい数として好まれる。それは、上図からも分かるよう
に運気が高い(?)数だからだろうか?



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