・ 駒の出やすさ S.H氏
将棋では、対局の前に先手後手を決めるために、「歩」を5枚取って畳みに振り、「歩」の
方が「と金」よりも多い場合は、上座の方が先手という約束がある。
また、将棋とは違うが、「まわり将棋」とか「金転がし」とか言われるゲームでは、金4枚を
振って、その出方によって駒の進む数が決まる。これなどは、誰でもどこかでやったことが
あるかもしれない。
そこでは次のようなルールになっている。(地方によって多少違うかもしれない?)
4枚の「金」の表の枚数分駒を進めるのが原則だが、特に、
(1) 4枚の「金」がすべて表 ・・・・・ 4つ進めて、もう一度振れる
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(2) 4枚の「金」がすべて裏 ・・・・・ 20進める
(3) 1枚の「金」が横 ・・・・・ 5進め、さらに、残りの「金」の出方の分進める
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(4) 1枚の「金」が縦 ・・・・・ 10進め、さらに、残りの「金」の出方の分進める
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(5) 1枚の「金」が逆さ立ち ・・・・・ 100進め、さらに、残りの「金」の出方の分進める
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(6) 駒が重なったり将棋盤から落ちたら、進めない
上記のルールを見ていると、駒の出にくさを次のように考えていると思われる。
| 駒の出にくさ度合い | 1 | 5 | 10 | 100 |
駒の出にくさが表面積にも関係するものと思い、手持ちの駒で計測してみた。

表面積からは、判然としない。やはり駒の微妙な形状が影響するようだ。
駒を200回ふると、
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は、90回くらい出現し、
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は、17回くらい出現するので、ほぼ出にくさは、5倍程度。
あながち、上記のルールは理不尽とも言えないような...雰囲気!
