・ ゼルダの伝説 S.H氏
当HPの掲示板「出会いの泉」に、いつもお世話になっている加俊さんから、家庭用ゲー
ム機『Wii』の『ゼルダの伝説』というゲームに関する書き込みがあった。
普段はあまりゲームをしないので、ゲームのイメージがわかなかったが、ルールを知ると、
かなり面白いゲームであるということが感じ取れた。
加俊さんによれば、次のようなゲームらしい。
左図のようなフィールド(水色部分)があり、主人公(犬) は、このフィールド内であれば上下左右に移動することが できる。 また、2人の男女が左図の位置にいるものとする。 ゲームの目的は、二人を神殿の位置にそれぞれ一人ず つ連れて行くというものであるが、ルールがいくつかある。 <ルール> 1.男は、主人公と逆の方向に進む。 2.女は、主人公と同じ方向に進む。 3.主人公が進めるのはフィールド内と、男女がいな い場所 4.主人公は男と同じマス目に入ってはいけない。 5.主人公が移動して、男女が1.と2.のルールで移 動したくても出来ない場合は移動しない。 |
6.男女が同じマス目になる場合は、次の2つがあるが、その対処は次のようにする。
(1)男□女 のように1マスあけて対面していて、主人公が左に移動する場合、男女は動か
ず、主人公のみが動く。
(2)男女 のように直面していて、主人公が左に移動する場合、男女は動かず、主人公の
みが動く。
そこで、加俊さんからの質問:
質問1 このルールの下で行った場合、最小手数は何手か?
質問2 男女がどの位置にあった場合出来るのだろうか?
この質問に対して、当HPがいつもお世話になっている、らすかるさんがプログラムを組ま
れて明解に解答を与えて下さった。(平成19年3月21日付け)
>質問1 このルールの下で行った場合、最小手数は何手か? → 13手です。
>質問2 男女がどの位置にあった場合出来るのだろうか?
→ 主人公の初期位置は変えないものとする。
・女が主人公のすぐ上以外であれば、男女がどこにあっても必ず出来る。
・女が主人公のすぐ上にあるときは、男が女の隣にある場合だけ出来る。
ちなみに、最大手数となるのは、男が主人公の下、女が主人公の左にあって、左の神殿
に男、右の神殿に女を入れる場合で、19手かかるそうである。
らすかるさんから13手で出来ると伺ったので、その手順を考えてみた。
(純粋にゲームを楽しみたい方は、以下は見ないで下さいネ...!)
1 | 2 | 3 |
4 | 5 | 6 |
7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 |
13 | ||
久しぶりにゲームが楽しめました! このような機会を与えて頂いた加俊さんとらすかるさん に感謝いたします。 |
女が主人公のすぐ上にあり、男が女の左隣にある場合は次の12手で出来るようだ。
(最小手数かどうかは未確認!)
男が主人公の下、女が主人公の左にあって、左の神殿に男、右の神殿に女を入れる場
合は、最短で19手とのことであるが、以下は、21手の場合である。
(現在、19手の手順を求めて考慮中!)
(解答保留中であった、19手の手順を発見するこ
とが出来た!・・・ 平成19年4月27日付け)
上記の場合で、左の神殿に女、右の神殿に男を入れる場合は、15手で出来るようだ。
(最小手数かどうかは未確認!)
らすかるさんからの発展問題(平成19年3月22日付け)
上記の手順では、途中で男が神殿の位置に入っている。これは、少し気になる点である。
もし、「男女は途中で神殿の位置に入ってはいけない」という条件をつけたら、果たして解は
あるのだろうか?
らすかるさんの計算によれば、解は存在して、最小手数は16手とのことである。
らすかるさんの16手というヒントを手がかりに、人力で試行錯誤の結果、次のように主人
公を動かすといいようだ。(途中の手順を交換してもいい場合があるので、解は他にもある)
(来年度の時間割編成作業の傍ら考えていたのですが、ちょっと2日も寝かせてしまったで
すね...。)
(コメント) この解法で、ルールの6.が初めて用いられた。このような場合を想定してのル
ール6.なのだろうか?
また、「主人公も神殿の位置に入ってはいけない」という厳しめの条件を付けても解は存在
するとのこと。ただし、最小手数は、何と27手! これは、もはや人力では難しいかも...。
(追記) 平成19年4月4日付け
上記で、「もはや人力では難しいかも...。」と言った、らすかるさんからの発展問題の
「主人公も男女も途中で神殿の位置に入ってはいけない」
という条件でゲームを考える場合について、苦節10日間、やっと人力でその手順を見いだ
すことが出来た。次のように主人公を動かすといいようだ。
ただし、手数は25手で、らすかるさんの解より2手少ない...?(間違っているかな?)
(コメント) この解法でも、ルールの6.が有効に用いられている。
(追記) 平成19年4月5日付け
やはり、上記の手順は最小ではなかった。らすかるさんの検証の結果、最小手数は、23
手とのことである。
上図で、13手目と14手目を削除したものが正解手順とのことである。
13手目と14手目を削除する前の17手目の場面と、13手目と14手目を削除した後の
15手目の場面が同一局面になっているとは気がつかなかった。
(ちょっと、人力なもので...。)
お忙しい中、貴重な時間を割いて検証いただいた、らすかるさんに感謝いたします。