・ 入試数学史上の最難問            S.H氏

 朝日新聞夕刊の特集「ニッポン人脈記」で「数学するヒトビト」が平成18年12月11日
から連載が始まった。その14日付けに、我が敬愛する安田 亨先生も登場した。

 安田先生によると、98(平成10)年度の東大入試の問題が、日本の入試数学史上で
最難問だったという。入試が終わると、各予備校では模範解答を速報で発表しているが、
この問題については、各予備校の先生方は完全解答が出来ずに焦ったとか...。

 どんな問題だろうと興味が湧いた。

 平成10年度入試 東京大学(後期)数学 第3問

 グラフ理論という数学の専門分野の問題で、これを高校生に課するのは「無茶苦茶や
な〜!」というのが正直な感想である。試験時間150分で3題だから、1題あたり50分。
でも、この問題は「捨てた方がよい」とする予備校の判断は分かるような気がする。

 安田先生は、「今まで見たこともない問題に対して、へこたれない心の強さを測るのは
大切」と、この問題を評価されているとのことだが、入試問題としては、受験生に対して
酷なような気がする。


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