一般化されたグラスマン数について、英語版のWikipediaのGeneralizationsの項で記載が
あります。
グラスマン数には、反可換性といって、2つのグラスマン数θ1、θ2について、
θ1θ2+θ2θ1=0
が成り立ち、特にグラスマン数には、θ^2=0 という冪零性があります。
n個のグラスマン数から成るグラスマン代数では、2^n個の基底が含まれ、2^n×2^n行列
で表現されます。
一般化されたグラスマン数は、θ^N=0 (N>2)で、θ_{i1}、θ_{i2}、・・・、θ_{iN}の積の全
ての順列の総和について、θ_{i1}θ_{i2}・・・θ_{iN}+θ_{iN}θ_{i1}θ_{i2}+・・・=0 が成り立
ちます。
Wikipediaでは特に、θ^3=0 の場合が取り上げられていて、θ1、θ2の2つの一般化グラ
スマン数を含む代数は、10×10行列で表現されるそうですが、θi^3=0 (i=1、2)の場合は、
Wikipediaにあるθ1θ2^2+θ2θ1θ2+θ2^2θ1=0 という条件、および、
θ2θ1^2+θ1θ2θ1+θ1^2θ2=0 という条件を課すだけでは基底が無限個になってし
まい、(θ1θ2)^3=(θ2θ1)^3=0 という条件をさらに課しても基底は23個となります。
基底が10個となるには、Wikipediaにあるθ1θ2^2=−(1/2)θ2θ1θ2=θ2^2θ1 という
条件、および、θ2θ1^2=−(1/2)θ1θ2θ1=θ1^2θ2 という条件をさらに課す必要があり、
このとき、10個の基底は、
1、θ1、θ2、θ1^2、θ1θ2、θ2θ1、θ2^2、θ1^2θ2、θ2^2θ1、θ1^2θ2^2
で表されます。
θ1θ2^2=−(1/2)θ2θ1θ2=θ2^2θ1 という条件、および、
θ2θ1^2=−(1/2)θ1θ2θ1=θ1^2θ2という条件はどのように導き出されたのでしょうか。
θi^3=0 (i=1、2)の場合の一般化グラスマン代数は10個の基底をもちますが、
θi^3=0 (i=1、2、3)の場合、および、θi^4=0 (i=1、2)の場合は何個の基底があるのでしょ
うか。
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