・25年度大学入学共通テスト                S.H 氏

 5回目の大学入学共通テストが令和7年1月18日・19日の両日行われた。受験者数も
50万人を割り、49万5千人であった。今回は、今の学習指導要領に対応した初のテストで
教科「情報」が初めて実施された。7教科21科目に再編され、新聞掲載の問題量も半端な
い分量で、問題を解く前に読み疲れてしまう感じだ。

 数学UBも数学UBCとなり、試験時間も10分長く70分となった。

 1月22日に平均点の中間集計発表があった。
数学TAの平均点は、56.66点、数学UBCの平均点は、56.69点とのことである。

 2月6日に、確定平均点の発表があった。
数学TAの平均点は、53.51点(昨年度51.38点)、数学UBCの平均点は、51.56点
とのことである。

 今年も面白そうな問題をいくつか取り上げ、挑戦したいと思う。問題文は、若干整理しました!

【 数学I・A 】

第1問(2)

 半径2の円Oと半径4の円O’が下図のように2点P、Qで交わっている。また、直線Lが円
O、O’のそれぞれと点A、Bで接している。AB=2 とする。

  

 ∠PAB=α、∠PBA=β とおくとき、次の問いに答えよ。

(1) PA、PBをα、βを用いて表せ。

(2) PBの長さは、PAの長さの何倍か。

(3) △PAB、△QABの外接円の半径をそれぞれ求めよ。

(4) PA、QAの長さをそれぞれ求めよ。

(解)(1) OからPAに垂線OHを引くと、∠AOH=α なので、 PA=2・2sinα=4sinα

同様に、PB=2・4sinβ=8sinβ

(2) △PABにおいて、正弦定理より、 PA/sinβ=PB/sinα なので、

 4sinα・sinα=8sinβ・sinβ より、 sinα=sinβ なので、

PB=(sinα/sinβ)PA=PA

(3) △PABの外接円の半径をRとおくと、正弦定理より、

 2R=PA/sinβ=4(sinα/sinβ)=4 なので、 R=2

 直線PQと直線ABの交点をKとおくと、∠AQK=α、∠BQK=β なので、

 ∠AQB=α+β である。 また、∠APB=π−(α+β)

よって、 AB/sin∠APB=AB/sin∠AQB となり、正弦定理より、

△QABの外接円の半径も、R=2 に等しい。

(4) 正弦定理より、AB/sin∠APB=2R なので、 sin∠APB=AB/(2R)=/4

よって、 cos∠APB=1/(2) なので、余弦定理より、

28=PA2+PB2−2PA・PBcos∠APB=PA2+2PA2−2PA2・1/(2)=2PA2

なので、 PA2=14 より、 PA=

また、sin∠AQB=/4 、cos∠AQB=−1/(2) で、QB=QA より、

余弦定理から、

28=QA2+QB2−2QA・QBcos∠AQB=QA2+2QA2+2QA2・1/(2)=4QA2

なので、 QA2=7 より、 QA=  (終)


第2問(1)  xy平面上に、3つの放物線C1、C2、C3 があり、次の条件を満たしている。

(条件)
 ・C1は、x 軸と2点(−5/2,0)、(1/2,0)で交わる。
 ・C3は、x 軸と2点(5/2,0)、(−1/2,0)で交わる。
 ・C1、C3 は、点(0,1)を通る。
 ・C2は、x 軸と2点P(−3/2,0)、P’(3/2,0)で交わり、しかも、C1、C3 の頂点を通る。

  

 このとき、次の問いに答えよ。

(1) 3つの放物線C1、C2、C3 の方程式を求め、それぞれの頂点の座標を求めよ。
(2) 放物線C2’がx軸上の点Qを通り、C1、C3 の頂点を通るものとする。
 y 軸上の点(0,5)が頂点であるとき、点Qの座標を求めよ。

(解)(1) 放物線C1の方程式は、 y=a(x+5/2)(x−1/2) とおける。これが、点(0,1)

を通るので、 −(5/4)a=1 より、 a=−4/5

 よって、 y=−(4/5)(x+5/2)(x−1/2)=−(4/5)(x+1)2+9/5 より、

 C1の頂点の座標は、(−1,9/5) となる。

 放物線C3の方程式は、 y=a(x−5/2)(x+1/2) とおける。これが、点(0,1)

を通るので、 −(5/4)a=1 より、 a=−4/5

 よって、 y=−(4/5)(x−5/2)(x+1/2)=−(4/5)(x−1)2+9/5 より、

 C3の頂点の座標は、(1,9/5) となる。

 放物線C2の方程式は、 y=b(x−3/2)(x+3/2) とおける。これが、点(1,9/5)

を通るので、 −(5/4)b=9/5 より、 b=−36/25

 よって、 y=−(36/25)(x−3/2)(x+3/2)=−(36/25)x2+81/25 より、

 C2の頂点の座標は、(0,81/25) となる。

(2) 放物線C2’を y 軸方向に−9/5だけ平行移動すると、x 軸と±1で交わり、y 切片が

 5−9/5=16/5 となるので、放物線 y=k(x+1)(x−1) において、 −k=16/5

すなわち、 k=−16/5 となる。よって、放物線C2’の方程式は、

 y=−(16/5)(x+1)(x−1)+9/5=−(16/5)x2+5 と書ける。

このとき、 −(16/5)x2+5=0 より、 x=±5/4

よって、 Q(5/4,0) となる。  (終)


第3問  AB=9 の四面体PABCにおいて、辺PA、PB、PCと交わる平面で切断し、その
  切り口の三角形をDEFとする。△DEFは1辺の長さが3の正三角形である。

  

 上図のように、DA=7、EB=11、FC=17で、6点A、B、C、D、E、Fは、ある一つの球面
上にあるものとする。

 次の問いに答えよ。

(1) PD、PE の長さを求めよ。
(2) PF、BC、CA の長さを求めよ。
(3) 次の命題の真偽を判定せよ。
(イ) 平面ABED⊥平面ABC
(ロ) AB⊥平面ACFD
(ハ) AB⊥DF

(解)(1) 四角形ABEDは、円に内接する四角形なので、∠PDE=∠PBA

よって、△PDE∽△PBA より、 PD : PB=PE : PA=3 : 9=1 : 3

ここで、PB=PE+11 、PA=PD+7 なので、 3PD=PE+11、3PE=PD+7

よって、 3(3PD−11)=PD+7 より、 8PD=40 すなわち、 PD=5 となる。

このとき、 3PE=5+7=12 より、 PE=4

(2) 4点B、C、F、E は同一円周上にあるので、方べきの定理より、

 PE・PB=PF・PC すなわち、 4・15=PF・(PF+17) より、 PF2+17PF−60=0

(PF+20)(PF−3)=0 より、 PF=3

(1)と同様にして、 PE : PC=FE : BC すなわち、4 : 20=3 : BC より、BC=15

 PD : PC=DF : CA すなわち、5 : 20=3 : CA より、CA=12

(3)(イ) ∠PED=∠PAB=90°、∠BAC=90° より、AB⊥平面ACFD

 このとき、122+122−202=−112<0 より、∠PACは鈍角なので、

 命題「平面ABED⊥平面ABC」は偽となる。

(ロ) (イ)より、AB⊥平面ACFD となるので、命題「AB⊥平面ACFD」は真である。

(ハ) DFは、平面ACFD上にあるので、AB⊥DF となるので、

 命題「AB⊥DF」は真である。  (終)


【 数学U・B・C 】

第1問 0≦θ<π のとき、次の方程式を解け。

(1) sin(θ+π/6)=sin2θ

(2) cos(θ+π/6)=cos2θ

(解)(1) sin2θ−sin(θ+π/6)=2cos((3/2)θ+π/12)sin((1/2)θ−π/12)

0≦θ<π より、

 π/12≦(3/2)θ+π/12<(19/12)π、−π/12≦(1/2)θ−π/12<5π/12

このとき、 (3/2)θ+π/12=π/2、3π/2 、(1/2)θ−π/12=0 より、

 θ=(5/18)π、(17/18)π、π/6

(2) cos2θ−cos(θ+π/6)=−2sin((3/2)θ+π/12)sin((1/2)θ−π/12)

0≦θ<π より、

 π/12≦(3/2)θ+π/12<(19/12)π、−π/12≦(1/2)θ−π/12<5π/12

このとき、 (3/2)θ+π/12=π、(1/2)θ−π/12=0 より、

 θ=(11/18)π、π/6  (終)


(コメント) 大学入学共通テストでは、上記のようには解かせていない。検算で、上記のように
    解いた受験生の方も少なからずいたのではないだろうか?

 (1)については、次のように誘導されていた。

 α=θ+π/6 、β=2θ とおいて、方程式 sinα=sinβ を考える。

 α=β すなわち、 θ=π/6 のとき、 sinα=sinβ が成り立つから、解である。

 α≠β のとき、方程式 sinα=sinβ を満たすためには、単位円周上の2点のy座標
が等しければよい。

0≦θ≦π/2 のとき、0≦β≦π なので、sinα=sinβ となるのは、α+β=π のと

きであるので、 θ+π/6+2θ=π より、 θ=(5/18)π

π/2<θ<π のとき、π<β<2π なので、sinα=sinβ となるのは、

 α−π+β=2π のときであるので、 θ+π/6−π+2θ=2π より、

 θ=(17/18)π

以上から、sin(θ+π/6)=sin2θ の解は、θ=(5/18)π、(17/18)π、π/6


第3問  k を0でない実数とする。関数 F(x)とG(x)は、どちらも導関数が2次関数 f(x)
  であるとし、F(x)はx=0で極小値0をとり、G(x)はx=kで極大値0をとるとする。

(1)(イ) F(x)=2x3+3x2 のとき、f(x)を求めよ。
 (ロ) F(x)が極大となる x の値を求めよ。
 (ハ) 積分定数をCとして、G(x)を求めよ。
 (ニ) G(x)が極小となる x の値を求めよ。
 (ホ) 積分定数Cの値を求めよ。

(2) k>0 の場合を考える。
 (イ) f(0)の値を求め、x=0の前後のf(x)の符号の変化を調べよ。
 (ロ) f(k)の値を求め、x=kの前後のf(x)の符号の変化を調べよ。
 (ハ) y=F(x)のグラフの概形を求めよ。
 (ニ) 定積分を用いて、F(x)をf(x)で表せ。
 (ホ) F(x)の極大値を、定積分を用いて表せ。
   (このことから、F(x)の極大値は、関数 y=f(x)のグラフと x 軸で囲まれた図形の面積
   に等しい。)
 (ヘ) F(x)の極大値とG(x)が極小値の関係を調べよ。

(解)(1)(イ) f(x)=6x2+6x

(ロ) f(x)=6x2+6x=0 を解くと、x=−1、0 で、x=−1の前後で、f(x)の符号が正

から負に変わるので、F(x)は、x=−1で極大となる。

(ハ) G’(x)=f(x)=6x2+6x より、 G(x)=2x3+3x2+C (Cは積分定数)

 x=0の前後で、f(x)の符号が負から正に変わるので、G(x)は、x=0で極小となる。

(ニ) x=k=−1 のとき、極大値0をとるので、 G(−1)=1+C=0 より、 C=−1

(2)(イ) F(x)はx=0で極小となるから、f(0)=0 で、x=0の前後で、f(x)の符号は負か

 ら正に変わる。

(ロ) G(x)はx=kで極大となるから、f(k)=0 で、x=0の前後で、f(x)の符号は正から負

 に変わる。

(ハ) F(x)とG(x)は定数の差しかないので、y=F(x)のグラフの概形は、x=0で極小で、

 x=k>0 で極大となる。(グラフは略)

(二) F(0)=0 に注意して、 F(x)=∫0x f(t)dt と書ける。

(ホ) F(x)は、x=k で極大となるので、極大値は、 F(k)=∫0k f(t)dt と書ける。

 このことから、極大値 F(k) は、関数 y=f(x) と x 軸で囲まれた図形の面積と等しい。

(ヘ) 同様に、G(k)=0 に注意して、 G(x)=∫kx f(t)dt と書ける。

 G(x)は、x=0 で極小となるので、極小値は、G(0)=∫k0 f(t)dt と書ける。

 このとき、G(0)=−∫0k f(t)dt=−F(k) から、 F(k)=−G(0)

 よって、F(x)の極大値は、G(x)の極小値の−1倍と等しいことが分かる。  (終)


(コメント) 誘導が丁寧すぎて、受験生に考える余地を与えない、ただ問題文が冗長なだけ
    の気がする。出題者は、受験生に何を求めているのか不明な問題である。

第4問  座標平面上で、ある図形の内部にある x 座標と y 座標がともに整数である格子
  点を数えたい。次の問いに答よ。

(1) 直線 y=3x と x 軸、直線 x=21 で囲まれる図形Tの内部にある格子点の個数を求
  めよ。

(2) n は自然数とする。関数 y=2x のグラフと x 軸、 y 軸、直線 x=n+1 で囲まれる図
  形Uの内部にある格子点の個数を求めよ。

(3) a、b、c は整数で、a>0、b2−4ac<0 を満たすとする。放物線 y=ax2+bx+c と
  x 軸、y 軸、直線 x=n+1 で囲まれる図形Vの内部にある格子点の個数が n3 となる
  ときの a、b、c の値を求めよ。

(解)(1) 直線 x=k (1≦k≦20)上のTの内部にある格子点の個数を a とおくと、

 a=3k−1 なので、求める個数は、

 Σk=120 (3k−1)=3・20・21/2−20=610(個)

(2) 直線 x=k (1≦k≦n)上のUの内部にある格子点の個数を b とおくと、

 b=2k−1 なので、求める個数は、

 Σk=1n (2k−1)=2(2n−1)−n=2n+1−n−2(個)

(3) 直線 x=k (1≦k≦n)上のVの内部にある格子点の個数を c とおくと、

 c=ak2+bk+c−1 なので、求める個数は、

 Σk=1n (ak2+bk+c−1)=(n/6)(2an2+3(a+b)n+a+3b+6c−6)(個)

これが、n3 に等しいので、 a=3、a+b=0、a+3b+6c−6=0 から、

 a=3 、b=−3 、c=2  (終)


第5問  Q地域ではレモンを栽培しているが、過去に収穫されたレモンの重さは、平均が
  110g、標準偏差20gの正規分布に従うという。

 Q地域で今年収穫されるレモンの重さXは、過去と同じ分布N(110,202)に従う。

(1) 今年収穫されるレモンから無作為に1個抽出するとき、そのレモンの重さが110g以上
 で140g以下である確率を求めよ。

 Q地域で今年収穫されるレモンが20万個であるとし、その中の重さが110g以上で140g
以下の個数を確率変数Yで表すと、Yは二項分布に従う。

(2) Yの平均(期待値)を求めよ。

 太郎さんと花子さんは、Q地域で今年収穫されるレモンから何個かを抽出して、今年収穫
されるレモンの重さの平均(母平均)を推定しようとしている。

 母平均に対する信頼度95%の信頼区間の幅を4g以下にするために必要な標本の大きさ
を求めたい。

 Q地域で今年収穫されるレモン全体を母集団とし、その重さの母平均をm(g)、母標準偏
差をσ(g)とする。この母集団から無作為に抽出したn個のレモンの重さを確率変数W1
2、・・・、Wで表すと、標本の大きさnが十分に大きいとき、標本平均

 

は近似的に正規分布に従う。

(3) この正規分布の標準偏差を求めよ。

(4) mに対する信頼度95%の信頼区間をA≦m≦Bと表すとき、信頼区間の幅B−Aを求
 めよ。

(5) σ=20として、信頼区間の幅を4g以下にするために必要な標本の大きさnの最小値
 を求めよ。

 次に、太郎さんと花子さんは、Q地域で今年収穫されるレモンの重さの母平均m(g)が過去
の平均110(g)より軽いといえるかを、有意水準5%で仮説検定を行うことにした。

 ただし標本の大きさは400、母標準偏差は20(g)とする。

 ここで、統計的に検証したい仮説を「対立仮説」、対立仮説に反する仮定として設けた仮説
を「帰無仮説」とする。

(6) 対立仮説、帰無仮説はどうなるか答えよ。

 帰無仮説が正しいと仮定する。

(7) 標本の大きさ」400は十分に大きいので、標本平均は近似的に正規分布に従う。
 標準偏差を求めよ。

 無作為抽出した400個のレモンの重さの平均が、108.2(g)となった。

(8) 確率P(≦108.2)を求めよ。

(9) (8)の結果を用いて、過去の平均110(g)より軽いといえるかを、有意水準5%で仮
 説検定を行え。

(解)(1) P(110≦X≦140)=P(0≦(X−110)/20≦1.5)=0.4332

(2) Yの平均(期待値)は、200000×0.4332=86640(個)

(3) 求める標準偏差は、 σ/√n なので、標本平均は正規分布N(m,σ2/n)に従う。

(4) mに対する信頼度95%の信頼区間は、−1.96σ/√n≦m≦+1.96σ/√n
 より信頼区間の幅B−A=3.92σ/√n

(5) σ=20として、78.4/√n≦4 より、 n≧19.62=384.16 なので、標本の大き
 さnの最小値は、 385(個)

(6) 対立仮説は、m<110 で、帰無仮説は、m=110 となる。

(7) 標本平均の標準偏差は、σ/√n=20/√400=1 なので、近似的に正規分布
 N(110,1)に従う。

(8) P((−110)/1≦−1.8)
 =0.5−P(0≦(−110)/1≦1.8)=0.5−0.4641=0.0359

(9) (8)の値をパーセント表示した値は有意水準5%より小さい。すなわち、非常に起こり
 にくいことが起こったので、仮説は間違いで棄てられる。

 したがって、有意水準5%で今年収穫されるレモンの重さの母平均は110gより軽いと判断
出来る。  (終)


 DD++ さんからのコメントです。(令和7年1月22日付け)

 大学入学共通テストの悪問疑惑についてです。今年の数学IIBCのある問題が、ある意味で
かなりの悪問なのではないかと思ったのですが、皆さんはどう思いますかね?

 大問5の「スセソタ」のところです。

 正しい解答はもちろんこうですね。

 P(≦108.2)=P(Z≦−1.8)=0.5−0.4641=0.0359

 ところが、これを統計がよくわからない人が、

「例年より1.8g 軽いってことは、σ=20 の 0.09 倍おかしいから、よくわからないけど、表の
0.09 のとこ答えとこ」

ってやると、何と偶然にも 0.0359 と正解を答えることができてしまうという……。

 なぜ、よりによってそんな現象が起こる数値設定にしてしまったんでしょうね。受験生が当
てずっぽうで書きそうな数値の確認をロクにしていないのでしょうか?

 ちなみに、より厳密な数値を求めると、

正しい考えでは、0.0359303 、誤った考えでは、0.0358564

なので、本当にただの偶然で小数点以下4桁の概数がたまたま一致するだけです。


(コメント) 自然に解いていったら結果が出てしまうので、DD++ さんのような解法は思いつき
    ませんでした。マークシートなので、どんな思考をしても結果オーライというマークシート
    方式の限界を物語っていますね!第4問〜第7問から3問選択なんですが、受験生の
    うち何人が第5問を選択したでしょうか?


 DD++ さんからのコメントです。(令和7年1月27日付け)

 7番を避ける受験生が多いと思うので、5番は、かなり選んだ人が多いんじゃないかと思
います。

7番は、

・共通テストに変わってからの過去問がなく、対策のハードルが高い
・文系だとそもそも複素数平面の授業をしていない場合がある
・二次試験で「数Cの範囲はベクトルのみ」を指定する大学がちらほらあるので、複素数平面
の対策優先順位が下がりがち
・数学が苦手な子は、数Cを両方解くより数Bを両方解く方がまだ希望があると内容も見ずに
判断して、6、7どっちか投げ捨てそう

と、受験生に避けられる理由がてんこ盛りですからねえ。


第6問  Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上
  に2点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、−1<a<1とする。S上に点
  C(x,y,z)をとると、x2+y2+z2=1 である。

(1) △ABCが正三角形となるとき、x の値、および、x、y の関係式を求めよ。

(2) a=3/5 のとき、x、y の値を求めよ。

(3) a=−3/5 のとき、△ABCが正三角形となるS上の点Cはないことを示せ。

(4) △ABCが正三角形となるS上の点Cがあるための a に関する条件を求めよ。

(解)(1) △OAC≡△OAB より、∠AOC=∠AOB なので、 OAOCOAOB

よって、 x=a である。

同様に、△OBC≡△OAB より、∠BOC=∠AOB なので、 OBOCOAOB

よって、 ax+√(1−a2)・y=a

(2) x=3/5 を (3/5)x+(4/5)y=3/5 即ち、 3x+4y=3 に代入して、

 9/5+4y=3 より、 y=3/10

 このとき、 (3/5)2+(3/10)2+z2=1 より、 z2=11/20

 z の値は2個あるので、△ABCが正三角形となるS上の点Cは2個あることが分かる。

 この式を満たす z の値はないので、△ABCが正三角形となるS上の点Cは2個あることが分かる。

(3) x=−3/5 を −(3/5)x+(4/5)y=−3/5 即ち、−3x+4y=−3 に代入して、

 9/5+4y=−3 より、 y=−6/5

 このとき、 (−3/5)2+(−6/5)2+z2=1 より、 z2=−4/5<0

 この式を満たす z の値はないので、△ABCが正三角形となるS上の点Cはない。

(4) x=a 、ax+√(1−a2)・y=a から、 y=(a−a2)/√(1−a2

 このとき、 z2=1−a2−(a−a22/(1−a2)=(1−a)(2a+1)/(a+1)

 1+a>0 なので、z が解を持つためには、 (1−a)(2a+1)≧0

 −1<a<1に注意して、 −1/2≦a<1

これが、△ABCが正三角形となるS上の点Cがあるための必要十分条件である。  (終)


第7問  複素数平面上に3点A(α)、B(β)、C(γ)をとる。ただし、以下で、複素数の偏
  角は、0以上2π未満とする。

(1) α=3+2i、β=7、γ=7+10i のとき、(γ−α)/(β−α)の偏角を求めよ。

 w=(γ−α)/(β−α) とおく。直線ABと直線ACが垂直に交わるのは、wの偏角が
π/2 または 3π/2 のときである。このとき、wは純虚数となるので、w+=0
逆に、w≠0に注意すると、w+=0 のとき、wは純虚数であるので、直線ABと直線AC
が垂直に交わる。

以下で、z は0、±2でない複素数とする。

(2) α=z、β=2、γ=4/z とする。直線ABと直線ACが垂直に交わるための条件を求め、
 複素数平面上に図示せよ。

(3) α’=−z、β’=−2、γ’=−4/z とする。複素数平面上の異なる3点A’(α’)、
 B’(β’)、C’(γ’)について、直線A’B’と直線A’C’が垂直に交わるための条件を求め、
 複素数平面上に図示せよ。

(4) α”=−z、β”=2、γ”=−4/z とする。複素数平面上の異なる3点A”(α”)、
 B”(β”)、C”(γ”)について、直線A”B”と直線A”C”が垂直に交わるための条件を求め、
 複素数平面上に図示せよ。

(解)(1) γ−α=4+8i 、β−α=4−2i より、 (γ−α)/(β−α)=2i

 よって、偏角は、π/2 である。

(2) (γ−α)/(β−α)=(4/z−z)/(2−z)=1+2/z が成り立つので、直線ABと直線

ACが垂直に交わるための必要十分条件は、 (1+2/z)+(1+2/)=0 すなわち、

 2+2/z+2/=0 と変形できる。

 この両辺に z を掛けて整理すると、直線ABと直線ACが垂直に交わるための必要十分

条件は、|z+1|=1 となる。

 したがって、直線ABと直線ACが垂直に交わるような点 z 全体を複素数平面上に図示する
と、
 −1を中心として半径1の円(ただし、0、−2は除く。)
となる。

(3) (γ’−α’)/(β’−α’)=(−4/z+z)/(−2+z)=1+2/z が成り立つので、

 直線A’B’と直線A’C’が垂直に交わるための必要十分条件は、

 (1+2/z)+(1+2/)=0 すなわち、2+2/z+2/=0 と変形できる。

 この両辺に z を掛けて整理すると、直線A’B’と直線A’C’が垂直に交わるための必要

十分条件は、|z+1|=1 となる。

 したがって、直線A’B’と直線A’C’が垂直に交わるような点 z 全体を複素数平面上に図
示すると、

 −1を中心として半径1の円(ただし、0、−2は除く。)

となる。

(4) (γ”−α”)/(β”−α”)=(−4/z+z)/(2+z)=1−2/z が成り立つので、

 直線A”B”と直線A”C”が垂直に交わるための必要十分条件は、

 (1−2/z)+(1−2/)=0 すなわち、2−2/z−2/=0 と変形できる。

 この両辺に z を掛けて整理すると、直線A”B”と直線A”C”が垂直に交わるための必要

十分条件は、|z−1|=1 となる。

 したがって、直線A”B”と直線A”C”が垂直に交わるような点 z 全体を複素数平面上に図
示すると、

 1を中心として半径1の円(ただし、0、2は除く。)

となる。  (終)


(コメント) 複素数の最初の方をいろいろいじっただけの問題ですね!



  以下、工事中!



              投稿一覧に戻る