複素数 z=(1+i)(2+i)・・・(n+i) が純虚数となる正の整数nをすべて求めてください。
(コメント) いくつか実験してみた。
(1+i)(2+i)=1+3i
(1+i)(2+i)(3+i)=(1+3i)(3+i)=10i ・・・ 純虚数なので、n=3 は解の一つ。
(1+i)(2+i)(3+i)(4+i)=10i(4+i)=−10+40i
(1+i)(2+i)(3+i)(4+i)(5+i)=(−10+40i)(5+i)=−90+190i
(1+i)(2+i)(3+i)(4+i)(5+i)(6+i)=(−90+190i)(6+i)=−730+1050i
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GAI さんからのコメントです。(令和6年3月26日付け)
n=3 だけ?
一般に、arctan(1/n) についての性質を調べていたら、次のような関係式が成立していくこ
とに気付きました。
arctan(1)-arctan(1/2)=artan(1/3)
arctan(1)-arctan(1/3)=artan(1/3)+arctan(1/7)
arctan(1)-arctan(1/4)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)
arctan(1)-arctan(1/5)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)
arctan(1)-arctan(1/6)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)+arctan(1/31)
arctan(1)-arctan(1/7)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)
+arctan(1/31)+arctan(1/43)
arctan(1)-arctan(1/8)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)
+arctan(1/31)+arctan(1/43)+arctan(1/57)
arctan(1)-arctan(1/9)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)
+arctan(1/31)+arctan(1/43)+arctan(1/57)+arctan(1/73)
arctan(1)-arctan(1/10)=artan(1/3)+arctan(1/7)+arctan(1/13)+arctan(1/21)
+arctan(1/31)+arctan(1/43)+arctan(1/57)+arctan(1/73)+arctan(1/91)
さきこさんからのコメントです。(令和6年3月26日付け)
解答ありがとうございます。n=3だけな気がしますよね。しかし証明が難しいです...。
Σarctan(1/(k^2+k+1)) =Σarctan(1/k)-arctan(1/(k+1)) =arctan(1/1)-arctan(1/(n+1))
ですね!
DD++ さんからのコメントです。(令和6年3月26日付け)
あと一歩まで迫っている感じですが、直感的には自明な最後の部分をどう証明したものか……。
この複素数は、実部虚部とも整数です。よって、準虚数であるならば、この複素数の絶対
値は自然数です。
したがって、
√2 * √5 * √10 * …… * √(n^2+1)
が自然数になること、すなわち
2 * 5 * 10 * …… * (n^2+1)
が平方数になることが、必要条件となります。
ところで、k^2+1 がある素数 p の倍数になるような自然数 k は、1≦k≦p-1 の範囲に高々
2つしかなく、2つある場合はその和が p になります。
すなわち、積 2 * 5 * 10 * …… * (n^2+1) の中で k^2+1 が素数である場合、これが平方
数になるには少なくとも (k^2-k+1)^2+1 まで積が続いている必要があります。
さて、n≧4 の解があるかどうかを考えます。
4^2+1 = 17 は素数です。よって、n ≧ 17-4 = 13 である必要があります。
10^2+1 = 101 は素数です。よって、n ≧ 101-10 = 91 である必要があります。
90^2+1 = 8101 は素数です。よって、n ≧ 8101-90 = 8011 である必要があります。
これが有限の連鎖で止まることが n≧4 である解が存在する必要条件(十分条件ではない)
です。
つまり、対偶を取れば、この連鎖が無限に続くことが示されれば n≧4 に解が存在しない
証明となります。
直感的には自明な感じがしますが、いざ証明しろといわれると、さてどうしたものか。
さきこさんからのコメントです。(令和6年3月27日付け)
解答ありがとうございます。
なるほど!つまり、n^2+1型素数が無限に存在すれば良いということになりますね。しかし、
これは、ブニャコフスキー予想として未解決問題になっているようです...難しい。
DD++ さんからのコメントです。(令和6年3月28日付け)
少し違いますね。
n^2+1 型素数が無限にあっても、この連鎖が無限に続くとは限りません。
例えば(実際にそんなことはないと思いますが)、
もし、90^2+1 の次に素数になるのが (10000を超える数)^2+1 だった場合、連鎖が途切れ
ている9000前後のところに解がある可能性は残ります。
また、ブニャコフスキーは一般的な多項式についての話ですが、n^2+1に限った話であれ
ばもっと単純に解決する可能性は十分にあるでしょう。
らすかるさんからのコメントです。(令和6年3月29日付け)
「A101686」によると、この数列で平方数は1と100だけと証明されているそうです。
よって、解は、n=3 のみですね。
さきこさんからのコメントです。(令和6年3月29日付け)
ありがとうございます!また、じっくり読んでみます!
それでは、こういう問題でも面白いかもしれないです。
複素数 z = (1^n + i)(2^n + i)(3^n + i)・ ・ ・(k^n + i) が純虚数となる正の整数の組 (k, n)
を
求めてください。
GAI さんからのコメントです。(令和6年3月30日付け)
(1^2+1)*(2^2+1)*(3^2+1)*・・・・・*(n^2+1) が平方数となるのは、n=3 のみに対し、
(2^2-1)*(3^2-1)*(4^2-1)*・・・・・*(n^2-1) が平方数となるnは?が面白かったです。
らすかるさんからのコメントです。(令和6年3月30日付け)
(2^2-1)*(3^2-1)*(4^2-1)*・・・・・*(n^2-1) が平方数となるnは?
n=((3+2√2)^(k+1)+(3-2√2)^(k+1)-2)/4 (kは正整数)
でしょうか。
GAI さんからのコメントです。(令和6年3月30日付け)
一般式で作れるんだ!ピタリ一致しています。
DD++ さんからのコメントです。(令和6年3月28日付け)
複素数 z = (1^n + i)(2^n + i)(3^n + i)・ ・ ・(k^n + i) が純虚数となる正の整数の組 (k, n) を
求めてください。
n≧2 の場合、(2^n+i) 以降の偏角の合計が π/4 に届きません。したがって、積の実部は
常に正であり、純虚数にはなりません。
よって、n=1 の場合のみ考えればよく、元の問題に帰着します。
以下、工事中!