一般に、正n角形があり、その任意の相異なる3頂点A、B、Cを選んで、△ABCを作るとき、
内角のすべてが整数度(1°の整数倍)となるような三角形であることが起こる3点の選び方
はそれぞれ何通りあるか?
(1) n=14 (2) n=15 (3) n=16
(コメント) (2)(3)を計算してみました。3点の選び方が問題なので、合同や裏返しで重な
る三角形も異なると見なしてよい。
(2) 正15角形の1辺に対する円周角は、12°で、これらを組み合わせて三角形を作ること
になる。よって、15個の頂点から3つの頂点を選ぶ場合の数は、15C3=455(通り)。
#当初、考え違いをしていることに気づき、修正しました。
(3) 正16角形の1辺に対する円周角は、11.25°で、これらを組み合わせて三角形を作
るには、(4,4,8)、(4,8,4)、(8,4,4)の組み分けで三角形が作られる。
よって、求める場合の数は、16×3=48(通り)
らすかるさんからのコメントです。(令和5年8月24日付け)
(2)は、正15角形のどの3頂点を選んでも、その3点で作られる三角形のすべての内角は
整数度になるから、15C3=455(通り) となるような気がします。
DD++ さんからのコメントです。(令和5年8月24日付け)
外接円を考えたときに、任意の2頂点間にできる中心角が偶数度になればいいと考えます。
(1) 360/14 を整数倍して偶数を作るには、7の倍数を掛けるしかなく、正の7の倍数 3 つ
合計で 14 にはできません。よって、0 通り。
(2) 360/15 を整数倍して偶数を作るには、任意の整数でよく、結局 A、B、C を重複しない
ように任意に選べばいいです。よって、15P3 = 2730 通り。
(3) 360/16 を整数倍して偶数を作るには、4 の倍数を掛けるしかなく、正の 4 の倍数 3 つ
合計で 16 になるのは、4、4、8 という組み合わせのみ。つまり、直角二等辺三角形を作
るしかありません。
A が直角なものが 16*2 = 32 通り、B と C についても同じ個数あるので、全部で
32*3 = 96 通り
##「3頂点を選んで三角形をつくる」のではなく、「3頂点A、B、Cを選んで三角形ABCを作る」
問題ですから、点の名前が入れ替われば別物とすべきだと思います。
(コメント) DD++ さん、解答をありがとうございます。合点しました!
GAI さんからのコメントです。(令和5年8月24日付け)
(1)は、90°の角度は作れるが、他の内角は整数になれなく、結局、0(通り)
(2)は、出題の時3点を何気にA、B、Cと言ってしまったのでDD++さんの解釈が起こったが
(こう質問するとDD++さんが正しい。)、こちらが思っていたのは、15個の頂点の3つの組合
せが幾つ取れるか?のつもりで考えていたので、15C3=455(通り) でお願いしておきます。
(3)は、直角二等辺三角形なら条件を満たすので、これも頂点1,2,3,・・・,16 からの3つの頂点
の選び方は各頂点に90°の部分がくる場合の16(通り)という予定でした。
正n多角形と、その頂点の任意の3点を結んで作る三角形の3つの内角がどれも整数角
となれるのが、
n=5 -->各内角は、36°の整数倍
n=6 -->各内角は、30°の整数倍
n=9 -->各内角は、20°の整数倍
n=10 -->各内角は、18°の整数倍
n=12 -->各内角は、15°の整数倍
n=15 -->各内角は、12°の整数倍
n=18 -->各内角は、10°の整数倍
n=20 -->各内角は、9°の整数倍
n=30 -->各内角は、6°の整数倍
n=36 -->各内角は、5°の整数倍
が起こせるんですね。計算をして初めて気付けました。
GAI さんからのコメントです。(令和5年8月25日付け)
この正多角形をどんどん大きくして行った時、どうしたらいいのか迷っているので、次の問
題を考えて頂きたい。
正1000角形の図形があるとする。この任意の頂点3か所を選んで作られた三角形の内角
が全部整数角となる頂点3か所の選び方は全部で何通りあるかを求めて欲しい。
但し、頂点には固有の番号が振り当てられているものとします。
できたら、正2024角形、正2345角形でも求めて欲しい。
らすかるさんからのコメントです。(令和5年8月25日付け)
(正1000角形)
1000=2^3×5^3、180÷(2^2×5)=9 と 2×5^2=50は互いに素なので、整数角になるためには
頂点を 50n 個(円周角9n°)単位で使用しなければならない。
よって、 (1000÷50)C3×50=57000(通り)
(正2024角形)
2024=2^3×11×23、180÷2^2=45 と 2×11×23=506 は互いに素なので、整数角になるた
めには、頂点を 506n 個(円周角45n°)単位で使用しなければならない。
よって、 (2024÷506)C3×506=2024(通り)
(正2345角形)
2345=5×7×67、180÷5=36 と 7×67=469 は互いに素なので、整数角になるためには、頂
点を 469n 個(円周角36n°)単位で使用しなければならない。
よって、 (2345÷469)C3×469=4690(通り)
つまり、正N角形の場合は、g=gcd(N,180) として、
gC3×(N/g)通り(ただし、g<3 のとき、0通り)
ということですね。
(コメント) 正1000角形について、1辺に対する円周角は、9/50なので、50個のまとまり
ごとに整数角となる。
よって、自然数k、l、mに対して、9k+9l+9m=180 から、 k+l+m=20
回転させて重なる解(k,l,m)は同一視して、手作業で解を求めると、
(k,l,m)=(18,1,1)、(17,2,1)、(17,1,2)、(16,3,1)、(16,2,2)、(16,1,3)、
(15,4,1)、(15,3,2)、(15,2,3)、(15,1,4)、(14,5,1)、(14,4,2)、(14,3,3)、
(14,2,4)、(14,1,5)、(13,6,1)、(13,5,2)、(13,4,3)、(13,3,4)、(13,2,5)、
(13,1,6)、(12,7,1)、(12,6,2)、(12,5,3)、(12,4,4)、(12,3,5)、(12,2,6)、
(12,1,7)、(11,8,1)、(11,7,2)、(11,6,3)、(11,5,4)、(11,4,5)、(11,3,6)、
(11,2,7)、(11,1,8)、(10,9,1)、(10,8,2)、(10,7,3)、(10,6,4)、(10,5,5)、
(10,4,6)、(10,3,7)、(10,2,8)、(10,1,9)、(9,9,2)、(9,8,3)、(9,7,4)、(9,6,5)、
(9,5,6)、(9,4,7)、(9,3,8)、(8,8,4)、(8,7,5)、(8,6,6)、(8,5,7)、(7,7,6)
の57通りある。
(→ らすかるさんの計算を見て、ここは、20C3÷20=57 とすれば求まるのかな?)
よって、三角形の選び方は、57×1000=57000(通り)となる。
#らすかるさんの結果と一致して、安心しました!
以下、工事中!