・拡大魔方陣                              ks 氏

 魔方陣は、

@ 1〜N2 までの数字を使って、
A 縦、横、斜めの和が等しい。

 @の条件を無しにして、「全て 0」、「全て1」も魔方陣と呼ぶのが拡大魔法陣の意味です。

 そうすると、どの数でも、拡大魔方陣に普通の行列の和と、スカラー倍により、線形空間
が作れます。

 その時、3×3の場合は、3文字で作れるので、3次元。

[[M+A    M−A−B  M+B   ],
 [M−A+B    M     M+A−B],
 [M−B    M+A+B  M−A   ]]


 4×4の拡大魔方陣の次元は、いくつでしょうか?


(コメント) 上記の確かめを行いました。

[[a b c],
 [d e f],
 [g h i]]


 上記の魔方陣において、 a+b+c+d+e+f+g+h+i=S 、縦、横、斜めの和をT

とおくと、条件より、 S=3T 、S+3e=4T なので、 T=3e

 そこで、e=M とおく。 ・・・ (第一の変数M) このとき、T=3M である。

 そこで、a=M+A 、c=M+B とおく。 ・・・ (第二の変数A 、第三の変数B)

このとき、 b=T−(a+c)=M−A−B と定まる。

 b+h=2M より、 h=2M−b=M+A+B

 a+i=2M より、 i=2M−a=M−A

 c+g=2M より、 g=2M−c=M−B

 a+d+g=3M より、 d=3M−a−g=M−A+B

 c+f+i=3M より、 f=3M−c−i=M+A−B

 なるほど、確かに、3変数で表されますね!


 りらひいさんからのコメントです。(令和5年7月30日付け)

 n≧3のとき、n(n-2)次元になると思います。なので、4×4のときは8次元です。

一例:

[[M+A+K   M+P     M-A-B-P     M+B-K      ],
 [M+Q     M+C-K   M+D+K       M-C-D-Q    ],
 [M-A+B-Q M-D+K   M-C-K       M+A-B+C+D+Q],
 [M-B-K   M-C+D-P M+A+B+C-D+P M-A+K      ]]



(コメント) りらひいさん、見事ですね!感動しました。



  以下、工事中!



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