・「倍分」という用語                       S.H 氏

 NHKEテレビのNHK高校講座 数学I 「有理数」(10:30〜10:50)を何とはなしに見ていたら、
「倍分」という用語が使われていた。分子・分母に同じ数を掛けることが「倍分」らしいのだが、
生まれてこのかた「倍分」という用語を習ったこともないし、使ったこともないし、人に教えたこ
ともない。手持ちの「日本語大辞典」(講談社)にもその用語は掲載されていない。この「倍分」
という用語は、最近流行りなんですかね?「倍分」という計算自体は昔からやってきたことで
馴染みのある計算なのだが...。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和4年5月23日付け)

 「小学生に通分を教える前にまず倍分を教えるべきだ」というのを遠山啓先生が始めて、や
がて数教協の方針の柱のひとつになったのだと思うのです。

 その影響だとしますと、私が倍分という用語を学校で習った覚えがないのも納得ができま
す。でも、実際には、小学校の頃の私は倍分操作を行っていました。

 1/2+1/4 は、2/4+1/4 のことだと、わかっていましたので。

 当時の私にとっては、通分する、といった意識ではなくて、通分しなくてもいいラッキーな
パターンという認識であったと思います。

 数教協的には、上の、子供の頃の私の認識は、スジが悪いのだろうなあと、感じています。


(コメント) 文部科学省の学習指導要領によれば、小学4年生で「同分母の分数の加減」を
      習い、小学5年生で「異分母の分数の加減」を習うことになっており、〔用語・記号〕
      も「通分 約分」とされ、「倍分」という用語は見当たらない。数学教育協議会が提
      唱している用語なんですね...。「倍分」とは「約分」の逆の操作を意味するもの
      らしい。



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