何に対して最良なのか、何に対して最悪なのか、ちょっと不思議なネーミングに心惹かれ
ました。(参考:早稲田大学教育学部(2014))
2つ以上の正の整数を要素とする有限集合Aを考える。
Aのどの2数も一方が他方を割り切るとき、Aは良い集合であるという。
Aのどの2数も互いに他を割り切らないとき、Aは悪い集合であるという。
例 A={1,2,4}は、良い集合であり、B={2,3,5}は悪い集合である。
Aの良い部分集合の要素の個数の最大値を、Aの最良数という。
Aの悪い部分集合の要素の個数の最大値を、Aの最悪数という。
例 A={2,3,4,5}の要素の個数が2個以上の部分集合で、
良い部分集合は、 {2,4} のみなので、Aの最良数は2となる。
悪い部分集合は、 {2,3}、{2,5}、{3,4}、{3,5}、{4,5}、{2,3,5}、{3,4,5}
なので、Aの最悪数は3となる。
問題 要素の個数が4(=22)の有限集合Aで、最良数、最悪数がともに2となるものを作
れ。
(解) A={2,3,4,9}が求めるものである。
良い部分集合は、 {2,4}、{3,9} なので、Aの最良数は2となる。
悪い部分集合は、 {2,3}、{2,9}、{3,4}、{4,9}なので、Aの最悪数は2となる。
よって、条件を満たす。 (終)